研究課題/領域番号 |
15592300
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
島袋 香子 北里大学, 看護学部, 助教授 (70206184)
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研究分担者 |
高橋 真理 北里大学, 看護学部, 教授 (20216758)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
2004年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | ストレスコーピング / 対児感情 / 母親役割 / 親評価 / 母子相互作用 / 感受性 / AMISスケール / ストレスコーヒング / AMIS |
研究概要 |
母親役割への精神的適応過程における対処パターンを検討する目的で研究を行った。 用いた尺度は、Stress Coping Inventory(SCI)、対児感情評定尺度、Japanese Prenatal Self-Evaluation Questionnaire(J-PSEQ)である。 I.妊婦57名を対象に調査を行なった。 1)問題志向方略群は、情緒志向方略群に比べ出産準備を低く評価し、妊娠の受容を高く評価していた。 2)SCI対処型とJ.PSEQの関連は、自己コントロール型を用いるほど、妊娠の受容や母親との同一化を低く、母親との関係を高く評価する傾向を示した。 3)提示したストレス内容が妊娠と関連していた妊婦は、そうでない群と比較し、児への接近感情が低く、対決型、自己コントロール型、離隔型、肯定評価型の対処型を多く用いていた。 II.初産婦31名を対象に縦断的調査を行なった。 1)妊娠初期と後期のSCI方略型別J-PSEQ項目を比較すると、問題志向方略群は妊娠初期より後期の妊娠の受容が高く、分娩準備や分娩の痛みと恐怖への対応を低く評価した。情緒志向方略群では、後期の方が分娩準備の評価が低かった。 2)対児感情は初期のみSCIと関連し、接近感情が対決型と、回避感情が情緒志向型方略及び対決型・自己コントロール型・逃避型・自己肯定型と関連した。 3)問題志向方略を用いるほど妊娠後期で母親との関係を良好と評価し、情緒志向方略を用いるほど児への心配を低く評価する傾向が見られたが、これは、逃避型対処と関連していた。 この結果から、問題志向型方略を多く用いる妊婦は、母親役割への準備状況を客観的に分析し、評価が厳しいこと。情緒志向方略を多く用いる妊婦は、感情の揺れが母親役割への精神的準備に影響し、逃避型対処の影響に注意する必要性が示唆された。
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