研究課題/領域番号 |
15592301
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 聖隷クリストファー大学 |
研究代表者 |
藤本 栄子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (80199364)
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研究分担者 |
黒野 智子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 講師 (10267875)
夛田 奈津子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 助手 (00340117)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 低出生体重児 / 生活リズム / 産褥期の健康 / 疲労 / 産後うつ病 / 極低出生体重児 |
研究概要 |
H15年に文献検討を行った後、H16年に極低出生体重児と成熟新生児においてプレテストを実施し、母子の生活リズムと心身の健康状態を把握するためのインタビューガイドを作成した。H17年度に8名の低出生体重児(以下、LBW児)の母親に対して、NICU退院前1週間頃、修正1カ月の2回の面接を行った。母親の年齢は21歳〜38歳の範囲にあり、平均年齢31歳であった。LBW児の出生体重は795〜1788gで平均1383g(SD=±361)、出生時の在胎週数は24週6日から37週3日までの範囲で、平均31週5日であった。8名の児の入院期間は、最短23日から最長95日に及び、平均55日であった。結果は以下の通りである。 1)約半数の母親は、分娩後早期に出現した「疲労感」「頭痛」「頭重感」「耳鳴り」「めまい」「立ちくらみ」等の身体症状が、LBW児のNICU退院頃まで持続していた。2)上記1の母親の半数以上は、「不安」「些細なことが気になる」「涙もろさ」「落ち込み」等の精神症状も持続していた。3)修正1カ月未満のLBW児の母親の1日の生活は、"授乳"と"泣き・ぐずりへの対応"に時間が割かれ、その合間で母親の睡眠・食事・入浴等の時間が変則的に取られていた。すべての初産婦は、実母の家事手伝いがあり、ほとんど家事を行っていなかった。4)修正1カ月未満のLBW児で、夜間に覚醒し昼間に眠るリズム(昼夜逆転の睡眠-覚醒リズム)を取る児はいなかった。5)退院後1カ月未満のLBW児の母親のほとんどは、児の睡眠-覚醒や授乳間隔に合わせた生活をしていた。母親の生活に影響する要因として、児の栄養の種類(母乳栄養・混合栄養・人工栄養)、搾乳の有無、泣き・ぐずりへの対応、児の健康状態に対する認識、母親の健康状態に対する認識、家事の程度、上の子の世話、夫との関係性(LBW児の出産体験の共有化を含む)などが示唆された。
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