研究課題/領域番号 |
15592315
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域・老年看護学
|
研究機関 | 滋賀県立大学 |
研究代表者 |
西田 厚子 滋賀県立大学, 人間看護学部, 講師 (10324568)
|
研究分担者 |
西島 治子 滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (70283554)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
|
キーワード | 神経難病患者 / 看護介入 / QOL / 地域ケアシステム |
研究概要 |
1.神経難病患者のQOLおよび病いの経験に関する既存文献の検討。 既存文献を収集整理し、本研究についての基本的概念をまとめ、研究の枠組みついて検討した 2.神経難病患者の自己決定と看護ケアについて介入調査の実施、事例分析。 平成15年度〜17年度に保健所保健師の協力を得て、特定疾患公費負担制度利用者の中から神経難病患者を選定し、調査のための協力を依頼した。承諾の得られた43事例について事例分析を行った。 保健師および訪問看護師の支援経過を分析したところ、以下のことが明らかになった。 (1)保健師は、難病であることの告知や人工呼吸器装着といった課題で、患者および家族、並びにケア担当者に生じるゆらぎを受け止めるシステムを確立する必要がある。 (2)今回用いたQOL向上をめざしたチームでのアセスメント方法が有用である。 (3)保健師は、神経難病患者の抱える制度的問題点を具体的に提示する役割を担っている。 3.神経難病患者の生活を支えるためのケアシステムで、看護職の役割についての聞き取り調査の実施。 16年度、在宅神経難病患者の5事例について聞き取り調査を実施し、訪問看護および在宅医療のチームアプローチについて検討した。その結果、以下のことが明らかになった。 (1)保健所保健師は、地域のケアの質と量を確保するためのシステムを確立する必要がある。 (2)市町村保健師には、生活支援に必要な様々なサービスを療養生活の場に提供することが必要である。 (3)ケアマネージャーは、単に既存サービスをパッケージするだけでなく、既存サービスを柔軟に活用できるよう、調整機能を果たす必要がある。 (4)訪問看護師は、医師の指示範囲は無論のこと、患者の生活領域での看護支援が重要で看護計画とケアプランを擦り合わせ、患者の生活を支援すべく介護職と一緒にケアを行う必要がある。 4.報告書作成 上記の1.〜3.について報告書にまとめた。
|