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特別養護老人ホームにおける痴呆高齢者の終末期の様相と看護ケアの課題

研究課題

研究課題/領域番号 15592326
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 地域・老年看護学
研究機関新潟県立看護大学

研究代表者

北川 公子  新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (30224950)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
キーワード認知症高齢者 / 終末期ケア / 終末期医療 / 身体徴候 / 終末期の進行プロセス / 経管栄養法 / ターミナルケア / 痴呆高齢者 / 終末期 / 身体兆候 / 脳血管性痴呆 / アルツハイマー型痴呆
研究概要

1.目的
認知症高齢者の終末期ケアプログラム開発に資する基礎資料を得るために,終末期の進行過程を追求することを目的とした.本研究は2つの調査計画のもと,2003〜2005年度に実施した.
2.調査1の成果の概略
新潟県内の某特別養護老人ホームに入所中の重度認知症高齢者のうち,認知症の診断が明確で,かつ許諾の得られた5名の入所以降の心身状態の変化をカルテから把握した.その結果,以下の知見を得た.
(1)寝たきり状態にある重度認知症高齢者には,発熱に次いで,嚥下障害,食事摂取量の低下,喘鳴,意識レベルの変調などの身体徴候が出現した.また,入所時に歩行可能であった者は,転倒,骨折を契機に寝たきり状態に移行し,前述のような経過をたどった.
(2)経口摂取が可能な者と経管栄養受療者の経過を比較したところ,後者には前者に比べて発熱日数は少ないが,自己抜去に起因すると思われる肺炎を複数回,起こしていることがわかった.
3.調査2の成果の概略
千葉県内の某特別養護老人ホームに入所中で,継続して本調査対象となっている27名の予後および体温,食事摂取量,体重等を既存記録から収集した.その結果,以下の知見を得た.
(1)2003年8月〜05年8月までに計11名が死亡し,16名が生存していた.両群の性,年齢に差はみられなかった.
(2)死亡者のうち,調査開も周辺症状を保持し,身体徴候よりも"活気がない"などの全体的な印象に着目されていた.それに対して寝たきり者では,調査1と類似した経過を示し,中でも死亡前1年間での体重の減少が顕著であった.
以上より,認知症高齢者の終末期の様相にはいくつかの類型があり,その類型を予測しながら看護ケアを組み立てる必要性があると考えられる.

報告書

(4件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 痴呆性高齢者のターミナルケアに関する文献概観2005

    • 著者名/発表者名
      北川公子
    • 雑誌名

      老年看護学(日本老年看護学会誌) 10・1

      ページ: 6-6

    • NAID

      110007454980

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書 2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] A Review of Terminal Care for Elderly People with dementia2005

    • 著者名/発表者名
      Kimiko Kitagawa
    • 雑誌名

      Journal of Japan Academy of Gerontological Nursing 10(1)

    • NAID

      110007454980

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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