研究課題/領域番号 |
15592346
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域・老年看護学
|
研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
水野 敏子 東京女子医科大学, 看護学部, 教授 (10153305)
|
研究分担者 |
小長谷 百絵 東京女子医科大学, 看護学部, 助教授 (10269293)
會田 信子 東京女子医科大学, 看護学部, 講師 (80291863)
浅川 典子 東京女子医科大学, 看護学部, 講師 (00310251)
北 素子 東京女子医科大学, 看護学部, 助手 (80349779)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
|
キーワード | 高度医療専門病院 / 高齢者 / 終末期ケア / ケアプログラム開発 / 高齢者高度医療専門病院 / 看護師の認識 / 終末期ケアの課題 / 終末期経過 / 苦痛 |
研究概要 |
癌患者の終末期ケアの研究は多いが、高齢者の特性を踏まえた、終末期ケアについての研究は少ない。約80%が医療施設で最後を迎えている現状から、医療施設における高齢者の特性を踏まえた終末期ケアプログラムを開発した。 はじめに、プログラムの作成のために2つの研究を行った。最初に、高度医療施設で最期を迎えた高齢者の終末期の状態、特に身体的苦痛の実態の調査から、プログラムを作成するために対応すべき課題を見出した。がん患者は死亡前48時間に疼痛が増強するが、高齢者では意識低下のため苦痛は強くなかった。むしろ入院時の興奮、認知能力の低下、中期の呼吸困難や処置による苦痛への対応が高齢者の終末期においては重要であると考えられた。認知障害があり直接疼痛を訴えない場合には、疼痛がないと判断されている傾向がみられたことから、苦痛の把握方法や対応について開発する必要性が示唆された 次に行った、看護師が高齢者の終末期ケアを行う上で感じている困難とケアについて研究した結果から、終末期ケアの中で難しいと考えていたものは、(1)退院時期、もしくは外泊時期を見計らい、自宅にかえることができるようにするための援助、そのための事前準備など、(2)医師と家族、看護師との意見調整の難しさ、(3)家族のケアへの参加と家族ケアの難しさ等があった反面、意思があいまいな高齢者が多い中で、家族の意向を重視し、家族が望む方向でケアを進めていこうとしていた。 以上の結果を踏まえてケアプログラムは終末期の高齢者を看護する際に特に注目するべき点、すなわち終末期にも退院することを望む本人の望みを実現することや、疼痛、呼吸困難などの苦痛の緩和、日常生活を高齢者が望むようにケアする、さらには家族のケアが充実するという点に絞って作成された。今後さらにプログラムの洗練に努めていく予定である。
|