研究課題/領域番号 |
15592349
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域・老年看護学
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研究機関 | 広島国際大学 |
研究代表者 |
横山 ハツミ 広島国際大学, 看護学部, 講師 (20280076)
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研究分担者 |
浅田 庚子 広島国際大学, 看護学部, 教授 (50231882)
林 慎一郎 広島国際大学, 保健医療学部, 助教授 (20238108)
田中 秀樹 広島国際大学, 看護学部, 助教授 (30294482)
面本 眞壽恵 広島国際大学, 看護学部, 講師 (60309648)
酒井 明子 福井大学, 医学部, 助教授 (30303366)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 生きがい / CAI / 看護学生 / エイジング / 模擬体験学習 / シミュレーション / 健康 / ストレス / stress |
研究概要 |
本研究の成果を踏まえ、結果を以下のようにまとめることができる。 (1)高齢者は概ね、生活満足度に高いモラルを持ち、これまでに獲得した知恵・知識、体験を活用し暮らしている。 そして、工夫した生活習慣を大切に前向きな生き方をし、老いを肯定的に捉え、これまでのネガティブな生き方ばかりではないという、現代を生きるポジティブな高齢者像を再構築することができた。 (2)高齢者の捉えるライフイベントランキングと学生の捉えるライフイベントランキングを比較した結果、人生の出来事を自己や家族に起こる身近な問題や出来事とし捉え直すことによって、学生はこれまでの認識を変化させ、対応を予測することが重要であることを体験学習した。 (3)老年期のライフイベントを発達的危機と状況的危機に分類し主人公を取り巻く状況設定を想定した人生ゲームのルールを新たに作成した。そして、学生による反復体験学習に取り組んだ。 人間の一生は適応のプロセスであることを体験することにより、加齢現象に適応しながらその人らしく老いを受容できる働きかけが必要であることを学習することを検証した。 (4)老人メイクを加えた老人体験において、学生は老化の自己像の理想として社交的で役割を持ち、存在感のある老人像を描き出していたが、老人メイク体験後の人生ゲームでは、衰えつつある風貌の変化から体力や健康の老化を体感し引退や収入減を意識し経済面や持ち物など老後の物理的環境を整えておく必要性に気づき、喪失感や老後の不安など老いの心理状態に近づくことができた。 その結果、学生が老化の自己像イメージを促進することにより、老いの心理的特長とその変化のプロセスを学習する教材とし老人メイクと人生ゲームは有効であることが明らかになった。 (5)これらの結果から得られた老年期のライフイベントと人生ゲームに反映させてコンピューター上で実行できる(CAI化)人生ゲームを作成し、メイクや装具を用い老人体験演習を行った。その結果、外見(ビジュアル)身体(フィジカル)的理解に加え、そのような教材利用が心理的体験補助教材とし有効であることを明らかにした。
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