研究課題/領域番号 |
15601009
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
非営利・共同組織
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研究機関 | 福岡工業大学 |
研究代表者 |
金川 幸司 福岡工業大学, 社会環境学部, 助教授 (00341470)
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研究分担者 |
田尾 雅夫 京都大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (40094403)
伊佐 淳 久留米大学, 経済学部, 教授 (50265196)
立岡 浩 花園大学, 社会福祉学部, 助教授 (40301650)
緒方 由紀 佛教大学, 社会学部, 助教授 (50319480)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 協働 / 評価 / アカウンタビリティ / 市民参加 / 補助 / 委託 / 公募 / ローカルガバナンス / コンパクト / パートナーシップ |
研究概要 |
自治体とNPOとの協働とその評価に関して、国内、および、イギリス、アメリカの事例を調査し、その結果をとりまとめた。 本研究では、研究会を組織し、NPOとの協働の先進自治体である京都市、福岡県から担当者を招き、その内容について聞き取りおよび討議を行った。また、兵庫県、東京都千代田区、世田谷区などの公募提案型協働事業を行っている自治体に対するヒアリングを実施して、協働相手の決定に際しての課題、さらには、公募提案型委託事業等の問題点を明らかにした。 また、アメリカにおけるNPOへの最大の行政補助金となっているCDBG(コミュニティ開発包括補助金)の交付過程と、その事業評価について自治体に対してヒアリングを行った。NPOに関しては、支援的側面は薄く、委託、補助事業の遂行能力とプロポーザルの質によって交付決定が行われていることがわかった。しかし、その評価には地域で市民参加のボードを設置して決定過程と事業の事後評価がなされていることが多いこと、さらには、アウトカムベースの評価指標を加えることによってNPOの活動が正当に評価されるのではないかといった点が明らかになった。 さらに、イギリスにおける行政とNPOの協働枠組みを調査するため、イギリスのローカルコンパクトについて、また、2001年から始まった地域戦略パートナーシップ(Local Strategic Partnerships)について、その組織および運営状況、さらに、その評価について、いくつかの自治体を訪問し調査を行った。 以上の研究会での討議、国内、外国でのヒアリングを通して自治体とNPOとの協働関係における評価の現状と課題についてその実態把握をおこない、それらをふまえて、協働関係の枠組み、評価の概念化、さらには、我が国の今後の協働関係のあり方について具体的政策提言を行った。
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