研究課題/領域番号 |
15604002
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
表象芸術
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
横尾 哲生 埼玉大学, 教育学部, 教授 (10230640)
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研究分担者 |
高須賀 昌志 埼玉大学, 教育学部, 助教授 (30262249)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 美術 / 人間 / 活性 / 幼児 / 高齢者 / 医療福祉 / 教育 / 画材 / 幼稚園 / 介護施設 |
研究概要 |
本研究は、美術を外的環境世界と内なる精神世界とを結ぶ人間の基本的営みとして位置付け、人それ自身の活性化と社会施設の活性化を計る実践的研究である。今回、あらゆる可能性に溢れる幼児期及び成就する高齢期に絞った。それぞれの年齢期に適する美術を探ると共に社会施設である幼稚園、介護施設等において実践を重ねた。幼稚園においては、小規模な美術展示施設を設け、様々な美術領域の作家と子ども・教諭・親族・地域住民の交流基盤を生み出した。幼児教育の日常への美術表現活動の導入と様々な拡がりを持つこととなり、美術の存在意義の再確認が進むこととなった。特定の施設での成果であるが、他機関への波及が生まれている。介護施設においては継続的美術表現講座を開設し、実践の内で医師・看護士などの美術への認識を高め、環境整備等への活用も促し得た。又、療養病床を持つ医療機関と美術系の学会の交流を促し、両機関での複数会のシンポジウムを企画し社会的認知を拡げることができた。これらの実践的研究を通し、幼児教育と高齢者医療福祉の共調を促し、高齢者の介護予防と子どもの社会的安全性を高める年代を超え世代間交流施設計画への展開も模索することとなっている。あわせて美術表現のための様々な素材・器材への研究を推る必要性が確認できた。 本研究により、美術・医療などの機関におけるシンポジウム等を経ることで実践者・研究者の研究会「人と社会の活性化研究会」と設立し、大きな拡がりを示し、新聞等による社会的認知を確かなものとすることができた。又、日本画材工業界の複数の企業による協力組織としてA.S.C(Art Support Collaboration)の設立をみた。本研究のもっとも大きな成果は研究会と協力組織の設立を見たことであり、参加者の各領域での研究推進と成果の交流が社会的動きとして認知されたことである。
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