研究課題/領域番号 |
15604003
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
表象芸術
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研究機関 | 東京芸術大学 |
研究代表者 |
伊藤 隆道 東京芸術大学, 美術学部, 教授 (50251591)
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研究分担者 |
荒川 忠一 東京大学, 大学院・情報学環, 教授 (30134472)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 自然とインタラクション / 風の可視化 / 空気、触覚、視覚、体感 / 手動制御と自動制御 / パフォーミングオブジェ / リニアとサイクル(時間) / 螺旋回転運動 / 光の相乗アート / インタラクティブアート / 伝統芸術と現代テクノロジー / キネテックアート(動く造形) / デジタルプログラムと演出造形 / 周期運動と音響表現 / 流体イメージ表現 / 舞台芸術と立体造形 / 複合芸術表現(コラボレーション) / 技術の存在を意識せず / 新しい表現素材 / 新しいメデア / 自然の有機性とデジタル / 動くひかり / 技術と美術の融合 / 人間・自然の動きをインターフェイスに |
研究概要 |
本研究の申請時での研究B目的「Liquid Sculpture」のバージョンアップが大きな目的としていたが他機関の協力や民間ベースで完成に近い形での研究が終了している。もちろん申請の研究テーマに則した研究の継続はつづけられ、幾つかの成果が生まれている。一方でテーマの解釈も技術の進歩や周辺状況の変化によって軸のずれが起ってくるのは自然であり、より前向きで充実した研究につながってきている。今回の研究は実践的な展開が多く新たな可能性を示唆したものが多い。研究1では「風とのインタラクションをもつイルミネーションアート」で視覚の対照にならない自然現象を光の動きで可視化させる造形である。風車や人間などの動作によるコンピューター制御で光の造形が起動する。都市空間での展開は自然、人間、テクノロジーの新たな関係を意識させた。研究2では人間の休息の道具としての座具からひかりのファニチャーとして物質感や重量感から解放しようとする試みである。デジタルITの多くは情報など人間の視覚に対応していることが多い。この研究は「触覚を視覚化させるインタラクティブアート」で意識より肉体との関わりによる体験型のアートである。エアーバルーンによる発光形体や感触テクスチュアもデジタルコントロールシステムと同様に高度な問題提起を感じる。研究3では異なった表現要素をもつ複数のメデェアが一体化し新たなイメージを形成する試みがなされた。「回転動体とプログラミングされた光の相乗アート」周回を繰り返す回転と演出された色彩光の組み合わせによる時間表現アートである。5色のLEDをプログラム制御し、それぞれの対照に合わせた多目的光源演出装置を開発した。研究4では複数の回転造形をプログラムコントロールすることで「次元を超えた表現芸術パフォーミングオブジェ」の制作とそのシステムの研究を行った。音楽とのコラボレーションやサウンドパフォーマンスなどの舞台芸術や環境芸術の新しい可能性など、演出効果が含んだ時間の概念を含んだ造形作品として成立させた。 これら4個の研究はすでに実践的な展開を行っている。学会研究発表や美術館コレクション、海外での発表、展覧会、演奏会、舞台芸術など他分野との共同研究などにも多く展開している。さらに幾つかの研究に取りかかったが未完のため発表にはいたらなかった。
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