研究課題/領域番号 |
15604012
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
表象芸術
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研究機関 | 九州大学 (2004) 九州大学(芸術工学研究院) (2003) |
研究代表者 |
中村 滋延 九州大学, 大学院・芸術工学研究院, 教授 (90164300)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | メディアアート / 芸術情報 / 音楽 / 現代美術 / 民芸芸術 / 映像芸術 / 情報処理 / 芸術教育 / マルチメディア情報処理 / グラフィックス / 音 / 感性デザイン / 芸術諸学 / 芸能・芸術研究 / 音響情報・制御 |
研究概要 |
1.音楽作品としてのメディアアートの研究成果を具現化する形で、インタラクティブ・マルチメディア作品とビデオ作品をいくつか制作し、発表した。同時にその作品について、内容面とシステム面からの考察を執筆発表した。それは単なる作品解説ではなく、メディアアートの創造特性とその可能性の一端を明らかにするための論述である。視覚から得られる意味・イメージと、聴覚から得られる意味・イメージとが、相互作用で変容する実態を創作者の視点で明らかにした。 2.音楽作品としてのメディアアートの一種である映像アートやアートアニメーションを多数分析し、そられを作品論の形でまとめた。それらを総括した形での「映像を取り込んだ音楽作品の創作理論構築の試み(仮題)」は執筆中である。映像アートやアートアニメーションにとって表現要素としての音がいかに重要で、映像アートやアートアニメーションの構造に深く関わっているかを、創作者の視点で、明らかにした。 3.現在、マルチメディアを用いたアート教育やデザイン教育の研究が必ずしも充分でないことを鑑み、本研究課題の一環としてマルチメディアを用いたアートやデザインのための表現能力育成のための研究も行なった。抽象的な理論ではなく、具体的な課題集およびその実践報告という形での論述を行なった。まとまった知見はまだ得られていない。しかし、こうした実践報告は、今後の同種の研究のための資料として有効であると考えている。 4.音楽作品としてのメディアアートの素材を東南アジアの伝統芸能に求めている。そのために東南アジアの伝統芸能についても調査研究した。その過程で、「スバエク・トム」(カンボジア伝統影絵劇)という研究素材と出会った。今後、メディアアート的展開を視野に入れて『スバエク・トム」の調査研究も継続する予定である。
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