研究課題/領域番号 |
15604014
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
表象芸術
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研究機関 | 公立はこだて未来大学 |
研究代表者 |
柳 英克 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 助教授 (10325889)
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研究分担者 |
美馬 義亮 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 講師 (60325892)
木村 健一 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 助教授 (60280327)
西野 由希子 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 助手 (70325900)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | アート / メディア・アート / リフレクション / インタラクティブシステム / ドローイング / 抽象絵画 |
研究概要 |
自己の内面とインタラクティブに対峙する「デッサンツール」を「作品生成装置」として作成した。ツールの機能的特徴は、デザインパターンを高速・大量に半自動生成するところにある。ユーザは自分の指定した基準で生成されるパターンを繰り返し見ることで「表現と評価の作業」を容易に体験することが出来る。従って、その応用分野は大きく分けて二つあり、一つはデザイナや画家の発想と描画という作業を効率化させるドローイングツールの分野であり、もう一つはデザインの初学者に絵画的センスを身に付けさせるソフト面の分野である。 「デッサンツール」には現代の美術作家や歴史上の巨匠といわれる画家などの作風から抽出したマクロプログラムが実装されており、ユーザ(人)はいつでも利用することが出来る。この機能の有効性を検証する応用として作品「ArtGenome」におけるヴィジュアルイメージを実際に制作し、アートギャラリーや環境芸術学会作品展「環境芸術の現在2004(武蔵野美術大学)」においてインスタレーションを行った。これらの発表によって、画家などの作風を数値化したマクロプログラムの活用が、高度なグラフィック表現に有効であり、芸術作品として質の高いオリジナル作品の制作が可能であることが実証された。 「デッサンツール」のソフト面の有効性を検証する応用として、このソフトウェアをインストールし、ネットワーク経由で新たなコミュニケーションを可能にする「メディアテーブル」Art Acceleratorの開発を行い、ハードウェア・インタフェースによるインタラクティブシステムとして実用レベルまで完成させた。Art Acceleratorは創造性の発現といった自己の内面との対話性が人と共有できるものであり、インタラクティブなメディア・アートへの応用と拡張性が確認できた。今後はこのArt Acceleratorを元にユーザ評価を行い、これらハードウェアとソフトウェアを一体にしたコミュニケーションツールと新たなコミュニケーションを提供する場としてサイエンスミュージアムやアートミュージアムなどを想定したインスタレーションを目指す。
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