研究課題/領域番号 |
15604021
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
表象芸術
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研究機関 | 福岡女学院大学 |
研究代表者 |
岩井 眞實 福岡女学院大学, 人文学部, 教授 (00221789)
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研究分担者 |
上田 修 福岡女学院大学, 人文学部, 教授 (40389482)
道行 千枝 福岡女学院大学, 短期大学部, 専任講師 (30331903)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 英米文学 / 芸術諸学 / 演劇 / 教育 / 翻訳 / イギリス / translation / the UK / England / Great Britain |
研究概要 |
本研究では、英国現代演劇の<翻訳>→<台本出版>→<稽古>→<上演>→<台本の再吟味と作品研究>という一連の作業を大学の授業に採り入れることによって、教師と学生が多様なコンテクストの中にともに身を置き、双方向のコミュニケーションをとりながらともに成長するための試み(Holistic Education)を実践した。 詳しくは報告書に譲るが、上記の試みによって、教師と学生がともに文学としての戯曲の表面的な分析から脱化し、社会との関わりの中でより実践的な知を獲得するための可能性と限界を明らかにした。 当該助成期間中に下記の5作品を教材として扱い、4作品を上演している。上演すべてに学生がスタッフとして参加している。 1 「クローサー」(パトリック・マーバー作)の再演と演出・戯曲研究ならびに映画との比較研究(担当:岩井) すでに申請者は2002年度、授業と提携しながらパトリック・マーバー作「クローサー」の翻訳・出版・上演を行っているが、2005年には本作を再演した。その後の授業において演出分析を行う。また、同時期に配給された映画「クローサー」との比較研究をも行った。 2 「ハワード・キャッツ」(パトリック・マーバー作)の翻訳・出版・上演(担当:上田・岩井) 2003年度、上田は本作を教材とし、翻訳から上演までの作業を学生とともに行った。翻訳は2003年6月、海鳥社より出版された。また、2004年度には岩井が再度教材として使用し、戯曲・演出分析を行っている。 3 「ART」(ヤスミナ・レザ作)の翻訳・上演・作品研究(担当:道行・岩井) 2003年度、道行が本作を教材として用い、年度末に上演。2004年度には岩井が授業において戯曲・演出分析を行う。 4 「ストーンズ・イン・ヒズ・ポケッツ」(マリー・ジョーンズ作)の作品研究(担当:道行) 2004年度、2005年度に道行が教材として使用。著作権の関係で上演は実現せず。 5 「ディーラーズ・チョイス」の翻訳・出版(担当:上田・道行・岩井) 2005年度、上田が教材として使用。その成果をもとに2006年5月出版予定。上演は同年7月予定。 なお、上田は一連の試みを「教育的文体論」という概念のもとに整理し、heuristic(発見的学習) educationからholistic educationへと発展する教育モデルを発表している(「11.研究発表」の項参照)。
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