研究課題/領域番号 |
15604022
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
表象芸術
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研究機関 | 独立行政法人国立美術館国立国際美術館 |
研究代表者 |
宮島 久雄 独立行政法人国立美術館, 国立国際美術館, 館長 (00125220)
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研究分担者 |
西村 美香 京都嵯峨芸術大学, 美術学科, 専任講師 (60352928)
IMAI Miki Kyoto University of Art & Design, Part-Time lecturer
UEKI Keiko Suntory Museum, Osaka, Curator
SHIMOMURA Asaka Otani Memorial Art Museum, Nisinomiya City, Assistant Curator
SUGAYA Tomio Osaka City Board of Education, Curator
TOKUYAMA Yuka National Museum of Art, Osaka, Assistant curator
INOUE Yoshiko Museum of Modern Art, Wakayama, Curator
HATA Tomoko Osaka Museum of Housing and Living, Assistant curator
MAEDA Tomoko Independent Administrative Institution National Museum of Art the National Museum of Art, Osaka, free researcher
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 商業デザイン / 商業美術 / 大阪 / 昭和初期 / 商業空間 / 百貨店 / モダンデザイン / 宣伝・広告図案 / 新聞広告 / ポスター / 20世紀 |
研究概要 |
初年度は先行調査の成果に基づいて、資料の収集に力を注ぐことに重点を置き、次年度はそれに基づく考察を加え研究を深め、内装デザイン、建築デザイン、あるいは公的研究機関や出版活動など、デザイン研究の傾向や風俗・文化まで分野と視野を拡げることができた。 まず、資料という点で新聞広告が重視された。商業美術などと呼ばれた作品は、本来消費され捨てられてしまい、ものとして現存することが非常に希であるなか、新聞広告だけはマイクロフィルムとして残されており、今回のように年代を追い、系統だった調査ができる。 殆どが無名の図案家であるなかから、今回は今竹七郎の仕事が重点的に明らかにされた(下村朝香、宮島久雄)。今竹の原点が神戸時代にあること、大阪では高島屋の広告図案だけでなく他社の化粧品の新聞広告においても優れた仕事を残したこと、いずれもが西洋の影響を受けながらも独自の和風図案を達成していること、などが明らかになった。 その一方で、京都で制作されたと思われる映画広告や大阪の地下鉄広告では、背景となる観客層や旅客者の量的な限界から優れた図案に達しなかったことも明らかにされた(西村美香、植木啓子)。デザインを取り巻く環境の重要さが明らかになっている。この環境という点で、大広告主である百貨店の商業空間環境の重要さも明らかにされた(徳山由香、畑智子)。 また、大阪府立商品陳列所は図案振興機関として、文芸誌『美術と文芸』・『柳屋』は情報雑誌として、やはり広告図案の環境形成に大きな役割を果たしたことも明らかになっている(菅谷富夫、井上芳子)。
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