研究概要 |
1.中等理科教員養成における化学教育モデル・コア・カリキュラムの開発 中等理科教員養成におけるモデル・コア・カリキュラム案を提案し,これをもとにして講義,実験,および演習科目の授業内容案を作成した。また,授業計画案を作成するとともに,各授業科目および各授業時間における到達目標を設定した。さらに,各授業内容について,関連する教材を説明・指導する能力の観点を重視して到達レベルの指標を示した。 2.大学における基礎化学教育のための教材開発 「化学と社会の係わり」を今後の科学教育において重視されるべき教育内容として捉え,環境教育およびエネルギー教育の視点からの教材開発に取り組んだ。特に,グリーンケミストリーの視点を育成するための教材開発を行った。 3.インターネットの活用と授業実践 従来講義形式で行ってきた授業に化学実験を導入し,問題解決型の授業展開を取り入れた学習指導を行った。アンケートと到達度評価のための試験をもとにして,化学実験を導入した授業展開とそれを基点とした課題学習による学習方法を導入したことによる学習効果について分析評価を行った。また,授業内容に関する基礎的事項の確認と既習事項との関連づけを目的とした予習システムと授業内容の発展的事項に関する復習システムからなるWebページを開発した。さらに,学習者が各授業時の到達目標に対する到達レベルを自己評価できるシステムを構築した。本研究で開発した教材およびWebページを活用して,平成16年度前期に各2時間15回の授業実践を行い,その教育効果を分析評価した。
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