研究課題/領域番号 |
15606016
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学高等教育
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研究機関 | 筑波技術短期大学 |
研究代表者 |
加藤 伸子 筑波技術短期大学, 電子情報学科電子工学専攻, 助教授 (90279555)
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研究分担者 |
内藤 一郎 筑波技術短期大学, 電子情報学科電子工学専攻, 助教授 (00237182)
村上 裕史 筑波技術短期大学, 電子情報学科情報工学専攻, 助教授 (20219900)
石原 保志 筑波技術短期大学, 障害者高等教育センター(障害者支援研究部門), 助教授 (70212917)
皆川 洋喜 筑波技術短期大学, 電子情報学科情報工学専攻, 助教授 (00273285)
河野 純大 筑波技術短期大学, 電子情報学科情報工学専攻, 助手 (90352567)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 聴覚障害 / 情報保障 / 障害者支援 / コミュニケーション / 手話 / 要約筆記 / キーワード / ビデオ教材 / 通訳 / 聴覚障害者 / クロマキー合成 |
研究概要 |
本研究は聴覚障害者への科学高等教育を可能にするための情報保障支援システムを明らかにしようとするものである.実際の高等教育の場面として、筑波大学・大学院で学ぶ聴覚障害学生への講義情報保障実験を行った.ビデオ教材等の視覚情報を提示した場合には、聴覚障害学生の視野の範囲内にビデオ画面、手話通訳映像、キーワードPC画面等多数の機器が存在する.実験後の聴覚障害学生への自由記述によるアンケート結果から、 ●視野内に同時に全ての画面が入ることが重要である. ●提示情報間の奥行きの違いはあまり気にならない. という結果が得られた。また、遠隔の手話通訳者も手話を表現・読み取りしながら講義室の映像やキーワードの文字など多数の画面を同時に見る必要がある.2種類の映像提示方法を比較した結果、 ●上下に配置された2つの画面より、同一画面内でクロマキー合成がより使いやすい、 ことがわかった.すなわち、手話表現・読み取りながらの情報取得では、視線移動が少ない提示方法が望ましいと考えられる. これらの結果をふまえ、学会への情報保障実験を試みた.実験では手話通訳者へ提示する映像を50インチプラズマディスプレイ1画面のみとし、聴覚障害者映像、講演者映像、プレゼンテーション画面、字幕、キーワードを全て合成して表示を行った.この結果、1画面に合成されていれば、手話表現・読み取りを行いながら同時にプレゼンテーション画面やキーワードを見ることがある程度可能であることが確認された.一方、学会に参加している聴覚障害者は広い会場内の全席で視認可能であるようにプレゼンテーション画面、手話通訳映像、字幕は全て大画面に投影されることになり、同時に視野に納めることが困難である.今後、講義だけでなく、学会等の講演会形式での情報提示方法についても検討を進めたい.
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