研究課題/領域番号 |
15633007
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
清水 一彦 筑波大学, 教育学系, 教授 (20167448)
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研究分担者 |
山田 礼子 同志社大学, 文学部, 教授 (90288986)
大脇 康弘 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (60135762)
浜田 博文 筑波大学, 教育学系, 助教授 (20212152)
阿曽沼 明裕 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 助教授 (80261759)
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研究期間 (年度) |
2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2003年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | 専門職学位 / 専門職大学院 / 大学院改革 / 教育系大学 / Ph. D. / Ed. D. |
研究概要 |
本研究の目的は、わが国における教育専門職学位創設のためのプログラム開発をめざした企画調査を行うことである。その結果、得られた知見及び研究成果は以下のとおりである。 (1)わが国の教育系大学において、高度専門職業人養成の専門職大学院化をめざすところが多くなったが、(1)基礎学術と専門学術のカリキュラムをどう編成するか、(2)学内外の人的パワーをどう生かし、どのように確保するか、(3)社会人あるいは現職教員等の志願者をいかに確保し、またその見通しはどうか、などが主要な問題点として浮かび上がり、学位問題は二の次となっている。 (2)教育専門職学位としてのEd.D.は、20世紀20年代にPh.D.の代替地位として新たに考えられたもので、その実践プログラムにおいては、教養教育の履修を含む明確な到達目標と教育戦略が明示され、実際のフィールド経験や問題解決指向型の教育が重視されていることが調査から明確になった。 (3)アメリカの教育系研究大学の専門職学位のカリキュラム構造を分析した結果、学位取得プロセスが高度に体系化され、学習や研究の過程を重視しそれを適切に評価するようなシステム(例えば、総合試験制を含む審査プロセスや助言・指導体制など)が確立されていることが明らかになった。 (4)また、ハーバード大学では、研究学位のPh.D.はFaculty of Fine Arts以外のスクールでは授与されないという原則が遵守されており、教育学においても専門職学位としてのEd.D. (Doctor of Education)しかない。教育学分野では、Fine Artsとのジョイント・プログラムによりPh.D.授与の道を拓くととともに、Ed.Dプログラムの質を向上させ、研究大学への就職を促進させていることが明らかとなった。
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