研究課題/領域番号 |
15636020
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
船舶海洋工学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大和 裕幸 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (50220421)
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研究分担者 |
安藤 英幸 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (60323440)
増田 宏 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (40302757)
白山 晋 東京大学, 人工物工学研究センター, 助教授 (10322067)
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研究期間 (年度) |
2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2003年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 造船設計 / Semantic Web / ワークフロー / 設計教育 / e-learning / XML |
研究概要 |
同じメンバーにより、昨年度から、科学研究費補助金14350518「設計知識が内蔵された造船概略設計用CADシステムの使用と実装に関する研究」により設計知識の内蔵された造船用CADシステムの新しいアーキテクチャーを提案した。これをベースに教育用システムを構築することを発想し、国際共同開発を計画した。 造船設計においては、かつて建造された船舶の膨大なデータから知識を抽出し、概略一般配置を求め、その後、タンクの分け方や中央断面などの構造の概略や船体の安定性や積み付け状態による荷重に対する強度検討などを行っていく。概略一般配置の設定までを、セマンティックウェブを用いて、XMLで記述されたウェブ上のデータベースを検索して、過去の船舶のデータから知識の抽出と利用を行い、これにより設計値を決定していくメカニズムを提案した。 これが確定したら、データを商用造船用CADシステムであるTRIBONにデータを移し、ここでの詳細設計の機能を用いて設計を確定していく。このようにして概略一般配置設計とその後のやや詳細な検討を、二つのフェーズに分けて行っている。 この全プロセスにおいて、ワークフローを定義しておき、それぞれのタスクにおいては必要なデータやドキュメントをセマンティックウェブにより簡便に参照することができるようにしてある。 このワークフローシステムでは先生が学生に設計手順を示すことにし、また必要な教科書をウェブ上のドキュメントとして実装すれば、教育用のCADシステムが実現できる。また、ウェブサイトはどこにあってもよく、ワークフローも同様に置くことができるために、国際協力作業によって世界共通の教育用CADシステムが実現でき、ニューカッスル大学主催の国際会議に発表し、欧米を中心に7カ国程度の国々に提案中である。 システムの概要と利用法は、http://grimm.t.u-tokyo.jp/~utess/ に公開してあり、現在はニューカッスル大学とブリティッシュコロンビア大学が実装を検討している
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