研究課題/領域番号 |
15636026
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
核融合学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
阿部 勝憲 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70005940)
|
研究分担者 |
藤原 充啓 東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (60333861)
佐藤 学 東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (40226006)
長谷川 晃 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80241545)
野田 信明 東北大学, 核融合科学研究所, 教授 (10144172)
栗下 裕明 東北大学, 金属材料研究所, 助教授 (50112298)
|
研究期間 (年度) |
2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2003年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
|
キーワード | 軽水炉炉内環境モニター / 照射温度履歴 / 炭化硅素 / イオンビーム加工 / 軽イオン照射 / ブリスタリング |
研究概要 |
将来のエネルギー源としての核融合炉の実現を目指すためには、プラズマ制御のための不純物除去を行うダイバータや、プラズマからの熱や粒子を受け止めるプラズマ対向壁などの高熱流束機器の開発が核融合プラズマの制御と核融合炉の安全性確保のための炉工学上の重要な開発課題の一つと考えられている。日欧においてこれまでもタングステンやモリブデンなどの高融点金属材料の開発・研究が行われ、それぞれ多くの成果を上げてきた。これらの技術及び知識ベースを集約することにより、安全性及び経済性に優れた低放射化高熱流束機器の設計と要素開発を格段に進めることが可能と考えられる。これらの研究機関の連携を深め、材料開発と中性子照射特性の研究実績や今後の研究計画を融合させ、設計許容範囲の広い高融点金属材料のデータベースを構築のための共同研究立ち上げのために、日本国内での国際ワークショップの開催と、EUの研究機関の調査を行った。 平成15年12月10日に、京都国際会館において開催中の第12回核融合炉材料国際会議(12月8-12日)に合わせて、第一回目のワークショップ(IEA高融点金属材料ワークショップと共催)を開催した。ワークショップにおいてはそれぞれの研究の現状と今後の研究計画について検討を行い、今後さらに研究協力を進めていくこと、さらに平成16年3月の日本からの調査研究グループの研究交流に関する打ち合わせのための訪問とさらなる連携を深めることが合意された。 平成16年3月14-20日に研究分担者である長谷川晃・東北大助教授と、栗下裕明・東北大助教授がEUの核融合研究の中心機関であるドイツ・ガルヒンのEFDAを訪問し、EUの高熱流束機器開発の中心的な役割を果たしているH.Bolts博士(マックスプランク研究所)らと日本における高融点金属合金の開発とその照射特性評価および核変換効果などについて研究成果についてディスカッションを行った。さらに日本の高熱流束機器開発の現状と将来計画について紹介し、EU側の高融点金属材料を使ったダイバータ機器の設計研究などとの研究協力について検討を行い、新合金などの材料の相互供給や照射特性などの相互評価と共通データベースの構築を目指した今後の共同研究立ち上げに向けて協議を続けていくことで合意した。
|