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錯覚を利用したサイバースペース介入システムの試作と評価

研究課題

研究課題/領域番号 15650019
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 メディア情報学・データベース
研究機関早稲田大学

研究代表者

河合 隆史  早稲田大学, 大学院・国際情報通信研究科, 助教授 (90308221)

研究期間 (年度) 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2003年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
キーワード仮想空間 / サイバースペース / インタフェース / 身体感覚 / 立体映像 / 錯覚 / 触覚
研究概要

本研究課題では、仮想空間(サイバースペース)における、より直感的な操作を可能とするインタフェースデバイスの開発を目的とし、知覚心理学領域で報告された錯覚を応用することで、仮想の物体に身体感覚を誘発させるシステムの試作を行い、その効果について検討を行った。
実験システムの構築にあたり、仮想の手と実際の手との空間的整合性を保って呈示するディスプレイシステムを開発した。このディスプレイシステムと、触覚フィードバック機構を備えたデータグローブ、視覚刺激用映像と触覚刺激を同期させて出力するコンピュータによって、実験システムを構築した。
構築したシステムを用いて、仮想の手にも身体感覚を誘発させる錯覚が発生するか実験的に検証を行った。次に、錯覚発生に影響する要因について、錯覚を誘発しやすい視・触覚刺激の呈示方法、およびサイバースペースの表現方法について、評価実験により検討を行った。実験の結果、仮想の物体にも同様に錯覚が発生することが確認された、また、刺激呈示方法については、刺激定位がより正確に知覚できる条件でもっとも錯覚が発生しやすいことがわかった。
さらに、本システムのインタフェースシステムとしての効果を検証するために、実験で用いたシステムにインタラクションを可能にする機構を付加した。このシステムを用い、インタラクションを付加させた状態の錯覚発生に与える影響について、インタビュー法による主観評価実験を行った。結果として、インタラクションを実現させるために必要な装置を手指に付加させることが、錯覚発生を抑制してしまうという意見が多く聞かれた。インタフェースとして錯覚を利用するためには、その表現方法についての工夫が必要になると示唆された。
本研究で得られた知見から、今後の課題として、インタラクションを付加させる際の、システムの構築方法について検討が必要であると考えられた。

報告書

(1件)
  • 2003 実績報告書

URL: 

公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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