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自己運動感覚の考慮による高感性3次元マルチモーダル空間提示システムの構築可能性

研究課題

研究課題/領域番号 15650034
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 感性情報学・ソフトコンピューティング
研究機関東北大学

研究代表者

鈴木 陽一  東北大学, 電気通信研究所, 教授 (20143034)

研究分担者 行場 次朗  東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (50142899)
西村 竜一  東北大学, 電気通信研究所, 助教授 (30323116)
坂本 修一  東北大学, 電気通信研究所, 助手 (60332524)
研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードマルチモーダル情報処理 / 視覚誘導性自己運動感覚 / 聴覚誘導性自己運動感覚 / ベクトル統合 / 加速度知覚 / 聴覚ディスプレイ / 注意 / 移動音源 / 自己運動感覚 / 仮現運動 / マルチモダリティ / マルチスピーカ
研究概要

本研究の目的は,聴覚情報と自己運動感覚の相互作用,視覚情報により誘起される自己運動感覚に聴覚情報が与える影響について解明し,ユーザの動きに響応して視聴覚情報,自己運動感覚情報をも適切に提示する高精度・高感性3次元マルチモーダル空間提示システムの構築可能性について検討することである.
今年度は,これまで使用してきた音空間合成システムに昨年度購入したHead Mounted Display(以下,HMD)を統合し,視聴覚情報と体性感覚情報を提示したマルチモーダル環境下での自己運動感覚の変化を主観的,客観的に分析した.
まず,ブランコ状の装置に実験参加者を座らせて前後運動を提示し,その動きと同期して視聴覚刺激を左右に移動させた時に知覚される自己運動方向について分析した.実験の結果,実験参加者に知覚された自己運動方向は,視覚情報単独,もしくは,聴覚情報単独で提示された際に生じる自己運動方向の変化のベクトル合成の形で表されるという興味深い知見が得られた.
更に,この作用が実験参加者の注意の変化により影響を受けるかについて検討を進めたところ,視覚情報に注意を向けることで,自己運動方向知覚に聴覚情報が与える影響が減少するという結果が得られた.視覚においては,非注意成分を背景とする方向に自己運動方向知覚がなされるという知見が過去に得られており,今回の結果は,マルチモーダル環境下ではあるものの,非注意成分の作用が減少するという,視覚における過去の知見とは異なる結果といえる.
以上得られた知見は,3次元マルチモーダル空間提示システムを構築する上で,視覚情報のみならず,聴覚情報も整合させて提示する必要性を示唆する結果ともいえる.これまでこのような観点から3次元マルチモーダル空間提示システムの構築がなされた例は皆無であり,本知見は極めて重要であると考える.

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] 視覚刺激への注意の有無が視聴覚情報提示時の自己運動方向知覚に与える影響2005

    • 著者名/発表者名
      斎藤英之
    • 雑誌名

      日本音響学会講演論文集 1-10-5

      ページ: 673-674

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 視聴覚刺激の移動方向が自己運動方向知覚に与える影響2004

    • 著者名/発表者名
      斎藤英之
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 HIP2004-78

      ページ: 31-36

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 坂本修一: "前庭感覚情報と競合する仮現運動音像提示が自己運動方向知覚に及ぼす影響"日本バーチャルリアリティ学会研究報告. 9H・1. 25-26 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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