研究課題/領域番号 |
15650099
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
谷下 一夫 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10101776)
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研究分担者 |
井本 正哉 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (60213253)
池田 満里子 慶應義塾大学, 名誉教授 (00051368)
三高 俊宏 (三高 俊広) 札幌医科大学, がん研究所, 教授 (50231618)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 肝臓再生 / 小型肝細胞 / コロニー / 毛細胆管 / 収縮機構 / 細胞間相互作用 / マイクロバイオメカニクス / 胆汁輸送 / 肝細胞 / 収縮運動 / 管腔形成 / 同期的収縮 / 再生肝臓 |
研究概要 |
再生人工肝臓の実現を目標にして、培養小型肝細胞のコロニーによって発生された毛細胆管収縮を生み出す肝細胞収縮の同期機構に関して、マイクロナノバイオメカニクスの観点から明らかにする事を目的とする。具体的には、収縮を司るアクチンのダイナミカルな動作状態、細胞間コミュニケーションを司るギャップジャンクションやジャンクションに出現する蛋白の検出から、細胞間相互作用がどのように収縮同期を実現しているかを調べる。 特に16年度では、新たな細胞間の相互作用として、カドヘリンの分布状態や細胞間での物質透過性を制御するタイトジャンクションの蛋白であるオクルーデインなど、物質透過性との関連を調べる事が必要となる。これらの細胞間相互作用の機構を明確にする事により、細胞間相互作用を制御する可能性も考えられ、正に細胞コロニーが目的にかなった機能を発揮する事になる。このような制御が可能になれば、再生臓器の基本的な条件を満たす事になり、実用化に一歩近づくと言えよう。そこで、細胞間の相互作用に基づく収縮機構の制御までを視野にいれた研究を行った結果、細胞間相互作用がどのように収縮の同期或いは微妙な位相差の生成に寄与しているかが明らかになった。さらに、毛細胆管における胆汁輸送機構として、肝細胞で生成された胆汁が、毛細胆管に分泌され、毛細胆管内を胆汁が輸送されるプロセスもマイクロインジェクションによって確認し、in vitroで形成されたコロニーにおける毛細胆管は、実際の肝臓における機能を十分に再現している事が明らかになった。
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