• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

脳卒中片麻痺に対する健側拘束療法の脳機能再構築効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15650123
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 リハビリテーション科学・福祉工学
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

鈴木 慎也  独立行政法人産業技術総合研究所, 人間福祉医工学研究部門・ニューロバイオニクスグループ, 研究グループ長 (40211312)

研究分担者 金子 秀和  独立行政法人産業技術総合研究所, 人間福祉医工学研究部門・ニューロバイオニクスグループ, 主任研究員 (20356801)
研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード大脳皮質運動野 / 大脳皮質機能再編成 / 脳損傷 / 片麻痺 / 前肢運動障害 / 神経可塑性 / リハビリテーション / 大脳皮質体性感覚野 / 大脳皮質誘発電位 / 脳梗塞
研究概要

これまでの実験で、ラットの大脳皮質運動野の片側損傷後に生じた対側の前肢運動の障害は(リハビリ)訓練によりほぼ回復し、この回復は非損傷側運動野による障害前肢への再支配に基づく可能性が示唆されている。本年度はこの仮説を検証するために、回復後に最初に損傷を加えた対側の運動野にも損傷を加えると、回復した前肢にも再び障害が生じることが明らかになった。これにより、最初の片側損傷後に前肢制御機能の大脳半球間転移が生じるという仮説が支持された。
更に今年度は、運動野損傷が前肢運動機能に及ぼす効果を定量的に計測するための実験をおこなった。左右に並ぶ2個のレバーを押す力を計測できるチャンバーを作製し、ラットが左右のレバーをそれぞれ左右の前肢で押す訓練をおこなった。その結果、レバー押力80gを1秒以上持続できるように訓練できることが判明した。更に、大脳皮質運動野の前肢支配領域の片側損傷により、対側前肢のレバー押力・持続時間が共に著しく減少することも判明した。また、片側運動野損傷により半対側前肢の押力低下が生じるが、損傷後の1ヶ月以上の訓練により相当回復した。他方、損傷後1ヶ月の訓練を行わない場合、自然回復が起こることはなかった。他方正常動物では、押力が安定後に2ヶ月の休止期間を設けても、訓練効果がほぼ維持された。これらのデータは、レバー押し訓練が、リハビリ訓練のモデルになることを示している。この計測システムは脳損傷後のリハビリ訓練の定量的解析や訓練に伴う脳機能再編成機構を調べる方法として有望であると思われる。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] An in vivo investigation of hyperexcitability in the hyperacute stage following a focal ischemia on the rat primary somatosensory cortex (SI)2004

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi Fujioka, Hidekazu Kaneko, Shinya S.Suzuki, Kunihiko Mabuchi
    • 雑誌名

      Stroke 35(7)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] Hiroshi Fujioka, Hidekazu Kaneko, Shinya S. Suzuki, Kunihiko Mabuchi: "An in vivo investigation of hyperexcitability in the hyperacute stage following a focal ischemia on the rat primary somatosensory cortex (S1)"Stroke. (in press). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

URL: 

公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi