研究課題/領域番号 |
15650135
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
金子 和夫 順天堂大学, 医学部, 助教授 (50311981)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 自転車競技 / 競輪 / 動作解析 / 表面筋電図 / 競技能力 / 走行フォーム / 自転車シミュレーター / トレーニング / 筋力 / フォーム |
研究概要 |
1.目的 自転車競技能力・技量を効率的に向上させるには、科学的根拠に基づく筋力トレーニング方法や技量を向上させる理論的な研究が必要である。自転車競技においてどの様なトレーニングが競技能力の向上に関与するかを解明することを最終目的に、自転車走行能力の定量的な評価方法の確立を試みた。 2.対象及び方法 対象は日本競輪学校の選手生徒5名(生徒群)で、一般健常男子4名を対照群とした。直結式自転車シミュレーターにてダッシュ走行(目標速度60km/h)を行い、トルク、速度を計測。またビデオ画像による関節動作解析(股・膝・足関節)、大腿直筋(RF)、大腿二頭筋長頭(BF)、前脛骨筋(TA)、腓腹筋外側頭上(GAS)における表面筋電図計測も行った。2種類のこぎ方(sittingとdancing)、ペダル位置の移動(生徒群)による各ファクターの比較を行った。 3.結果及び考察 走行能力の優れた生徒群では最大トルク・最高速度・加速度はsitting positionに比べdancing positionでは高値を示し、関節動域角度も伸展位になったが、対照群ではこぎ方による変化はなかった。生徒群の筋電位発現パターンにおいて、ペダル踏み込み時だけでなく引き上げ時にも(クランク角度が90度と270度付近)TA及びGASの筋放電がみられたことは特徴的であった。また、生徒群においてペダル位置を移動すると、関節動作、筋活動に遅れが生じることが分かった。 今回の計測手技を用いたことにより自転車走行の技量やこぎ方・ペダル位置によって走行ファクターの相違をある程度確認することができたことから、今後、この計測手技をさらに確立・発展させ、種々の走行情報をリアルタイムで走者にフィードバックする総合的なシステムを開発する計画である。これにより走行能力・技量の定量的評価が容易となり、競技能力向上に大きく寄与するものと考える。
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