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虚血性心疾患患者の再発予防を目的とした包括的行動変容プログラムの開発および評価

研究課題

研究課題/領域番号 15650144
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 応用健康科学
研究機関早稲田大学

研究代表者

竹中 晃二  早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (80103133)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード心疾患患者 / 行動変容 / ライフスタイル / ソーシャル・サポート / 歩数 / ゲートウェイ行動
研究概要

本研究は,平成15年および16年の2年間をかけ,虚血性疾患患者を対象とした行動変容プログラムの開発を意図した萌芽研究である.研究の目的は,患者(狭心症,心筋梗塞)を対象に,彼らの再発防止を目的として,詩に日常生活における身体活動量を増強させる行動変容プログラムを開発し,このプログラム実施の効果を検証することであった.本研究では,医学的教育プログラムだけでなく,患者の健康行動の維持・継続に焦点を絞り,行動科学の理論・モデルおよび技法を盛り込んだプログラムの開発を目指した.平成15年度では,患者が日常生活の活動量を増加させることを目的に,行動変容の技法を取り入れ,週1回,計3ヵ月間のプログラムを開発し,その効果を検証した.このプログラムでは,医学教育(栄養指導を含む),運動指導,および行動変容の3分野を機能的に組み込み,行動変容としては,セルフモニタリング,目標設定,自己報酬,刺激コントロール,逆戻り予防などの認知行動(セルフ・マネジメント)技法を効果的に取り入れた.その結果,患者の歩数は上昇し,それにつれて各患者のリスク要因全体も減少を見せた.平成16年度では,15年度に実施した行動変容プログラムに加えて,心臓リハビリテーション・スタッフおよび患者の家族によりソーシャル・サポートに注目し,ソーシャル・サポートの程度を独立変数として,従属変数としての日常生活の活動量の増強の程度を見た.その結果,医療スタッフおよび家族とも,患者が彼らから感じるソーシャル・サポート受容が多いほど,身体活動量の増加が見られることがわかった.この結果から,患者に有用なソーシャル・サポートのあり方が議論された.心疾患患者のライフスタイル変容はきわめて困難であり,そのため再発率は高い.本研究で行った行動変容プログラムは,その再発率を減少させる一助となることが期待される.

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件) 文献書誌 (4件)

  • [雑誌論文] 健康日本21と心の健康づくり:道具として運動を考える2004

    • 著者名/発表者名
      竹中晃二
    • 雑誌名

      心療内科 8巻2号

      ページ: 106-111

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 栄養士が行える運動指導・ライフスタイル身体活動量増強を意図した行動変容理論・モデルの適用2004

    • 著者名/発表者名
      竹中晃二
    • 雑誌名

      臨床栄養 104巻

      ページ: 539-544

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 子どもの身体活動習慣の改善-今こそ,必要なパラダイムシフト-2004

    • 著者名/発表者名
      竹中晃二
    • 雑誌名

      子どもと発育発達 2巻

      ページ: 287-292

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 身体活動増強の健康支援:行動変容理論・モデルの適用2004

    • 著者名/発表者名
      竹中晃二
    • 雑誌名

      教育と医学 9巻615号

      ページ: 27-35

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] トランスセオレティカル・モデル:TTMの概要2004

    • 著者名/発表者名
      竹中晃二
    • 雑誌名

      心療内科 8巻4号

      ページ: 264-269

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 小学生高学年における身体活動の多様性について2004

    • 著者名/発表者名
      上地広昭, 鈴木秀樹, 竹中晃二
    • 雑誌名

      健康支援 6巻

      ページ: 1-7

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 高齢者の運動と行動変容・トランスセオレティカル・モデルの適用2005

    • 著者名/発表者名
      竹中晃二(監訳)
    • 出版者
      ブックハウス・エイチディ
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 竹中晃二: "介入に役立つ社会的動機づけ研究への期待"心理学評論. 46. 102-107 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 竹中晃二, 上地広昭: "成人患者を対象とした身体活動・運動関連セルフエフィカシー研究"健康心理学研究. 16. 60-81 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 荒井弘和, 竹中晃二他: "自己管理型の身体活動増強プログラムにおける目標設定の検討"健康支援. 6. 27-32 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 上地広昭, 竹中晃二他: "小学生高学年における身体活動の多様性について"健康支援. 6. 22-26 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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