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南アジアにおけるイスラーム的社会開発の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15651104
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 地域研究
研究機関東洋大学 (2004)
京都大学 (2003)

研究代表者

子島 進  東洋大学, 国際地域学部, 助教授 (90335208)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードイスラーム / NGO / 社会開発 / 南アジア
研究概要

パキスタンならびにインドのNGOについての研究を進めた。特に、この二つの国において、長い歴史を有し、独自の活動を展開していると評価の高いハムダルド財団に焦点を当てて、調査をおこなった。この財団の特徴は、イスラーム的な価値観に根ざしている点にある。その特徴は、ワクフと呼ばれるイスラーム的な慈善制度に基盤を置いていることにある。具体的には、営利企業であるハムダルド製薬よりもたらされる利益を、「公共の福祉のために用いる」ことを、神の名のもとに宣言している。そして、製薬会社からもたらされる資金を、活用するために設立されたのが、ハムダルド財団である。
パキスタンでの活動の規模は、おおよそ次のとおりである。ハムダルド製薬の社員が1350名、ハムダルド財団の職員が100名である。財団が最も力を入れている学園都市建設の中核を担うハムダルド大学の学生が5000名、教員280名、職員320名、そしてハムダルド高校・カレッジの生徒が2400名、教員170名、職員60名である。
パキスタンとインドの両国において、財団本部でのインタビューを中心に、工場、ハムダルド大学、その卒業の営む薬局等をも訪れることで、活動の社会的広がりを確認することができた。この研究分野は、文化人類学、イスラーム地域研究、南アジア研究の諸領域において注目されており、今後さらに多くのNGOや財団の事例を収集することによって、大きく発展する可能性を有している。また研究者ばかりでなく、日本の複数の財団からも問い合わせを受けるなど、社会的意義をも有している。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004 その他

すべて 図書 (1件) 文献書誌 (1件)

  • [図書] パキスタンの嗜好品とイスラーム的慈善制度『嗜好品の文化人類学』2004

    • 著者名/発表者名
      子島 進
    • 総ページ数
      9
    • 出版者
      講談社
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 子島進(共著): "嗜好品の文化人類学(仮題)"講談社(2004年4月刊行予定). 9 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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