研究課題/領域番号 |
15653081
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
七木田 敦 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (60252821)
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研究期間 (年度) |
2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 保育体験 / 子育て支援 / 中学生 / 子育て支援センター |
研究概要 |
保育体験の場として、従来の保育所、幼稚園に加えて、将来の親像を容易に認識し、家族生活のビジョンを持たせるために、保育体験実践に親子で集う「子育て支援センター」ならびにその担当者の活用が有効であると考え、本研究では、特に保育所が中学生に望む将来の父親・母親に着目し、保育体験プログラムを作成の上、保育所ならびに子育て支援センターにおいてそれを実施した。これに基づきプログラムの評価を通して保育体験の意義と効果について検討することを目的とした。 保育者が中学校の家庭科の授業のなかで、現場サイドの視点に立った保育体験の事前指導を行い、体験が中学生にどのような影響を及ぼしたかについて、事前指導時の生徒の意識との比較による評価と事後指導が必要であるとの考えから、研究者と保育士、子育て支援担当保育士、中学の担当教諭を交え、体験プログラムを作成した。そして受け入れ保育園、子育て支援センターの実際の保育・支援についての理解が必要との考えに基づき、1)乳児期の子どもの発達と遊び、2)幼児期の子どもの発達と遊び、3)保育園と子育て支援センターの機能、について関係者が協同で事前指導のための資料を作成し、それに基づき保育士が事前の授業を行った。 保育体験の終了後、子育てに対する意識変容をアンケートにより調査し、保育体験の前に実施したアンケートの結果と比較した。その結果、明らかに保育士の事前指導を受けた中学生は子育てに関する意識が高く、また自分たちの乳幼児や子育てに対して具体的な問題意識を持っていたことが明らかとなった。今後、中学校における保育体験では、受け入れ側の保育者、また子育て支援センター担当者により、生徒が将来の親となる準備として、親意識の深化を目的とした事前授業が効果的であり、中学校との連携の必要性が示唆された。
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