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レーザー超音波と赤外線サーモグラフィを組合せた非接触広域構造不健全部検出法

研究課題

研究課題/領域番号 15656030
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 機械材料・材料力学
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

川嶋 紘一郎  名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (50023239)

研究分担者 林 高弘  名古屋工業大学, 工学研究科, 助手 (30324479)
研究期間 (年度) 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
キーワードサーモソニック法 / 赤外線温度画像 / 低周波 / 閉口き裂 / 表面き裂 / 固有振動数 / 振動モード / 非線形超音波
研究概要

本研究では離れた位置がらレーザー照射あるいは低周波超音波加振により構造体に大振幅ガイド波(表面波,板波,円筒ガイド波等)を励起し,表面あるいは表面直下の微視損傷(き裂)面のクラッピングで散逸されるエネルギによる局部温度上昇を,赤外線サーモグラフィにより離れた位置で検出する非接触広域構造不健全部検出法の基礎を確立することを目的とする.
本研究で得られた主な成果を以下に示す.
1.現有のYAGパルスレーザー源では,極低周波の弾性波しか励起できなかったので,プラスチックフィルム接合用の超音波溶接機供振周波数28kHz,最大出力150W)を用いて,ほとんど閉じた疲労き裂を含む試験片のき裂部近傍を加振し,適切な入射条件の下では,0.5K程度の温度変化が加振後1秒以内に生じ,市販の非同期赤外線カメラで温度画像として収録できる.
2.この実験結果に対応する有限要素法振動解析により,測定したき裂を含む試験片は28kHz近くの固有振動数を持ち,その振動モードはき裂面が面外せん断モードであることが明らかとなった.数値解析により,面内の縦振動モードも励起されることが明らかとなったが,実験ではこのときには有意な温度上昇は観察できなかった.
3.重量2キログラム程度の可搬式超音波溶接機を用いて低周波大振幅の波をほとんど閉じたき裂を含む構造要素に入射し,赤外線温度カメラで0.3K程度の温度変化を検出する方法で表面き裂の検出が可能であることが確認できた.

報告書

(1件)
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 川嶋紘一郎, 村瀬守正, 鋤柄直: "サーモソニック法によるき裂の検出"日本非破壊検協会新素材の非破壊評価特別研究委員会. No.50. 5-8 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 鋤柄直, 村瀬守正, 安井誠, 川嶋紘一郎: "サーモソニック法による閉じたき裂の検出"平成16年度日本非破壊検査協会春季講演会講演概要集. (印刷中). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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