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原子力発電用蒸発管探傷システムにおけるプローブ列の摩擦振動と渦電流センサノイズ

研究課題

研究課題/領域番号 15656064
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 機械力学・制御
研究機関九州大学

研究代表者

末岡 淳男  九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (80038083)

研究分担者 井上 卓見  九州大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (40274485)
松崎 健一郎  九州大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (80264068)
高山 佳久  九州大学, 大学院・工学研究院, 助手 (00253493)
劉 孝宏  大分大学, 工学部, 助教授 (60230877)
研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードVibration Coupled with Fluid Motion / Self-Excited Vibration / Stability / Eddy Current Testing / Frictional Vibration / Helical Evaporator Tube / Fast Breeder Reactor / Transfer Influence Coefficient Method / 自励振動 / 摩擦振動 / プローブ列 / 探傷システム / 渦電流センサー / 圧送システム
研究概要

高速増殖炉ヘリカル伝熱管深傷プローブの振動によるセンサノイズの原因とその対策を,モックアップによる実験と数値シュミレーションによって明らかにした.得られた結果は以下のようにまとめられる.
(1)ECT(Eddy current testing)プローブを静止させて蒸発管内で圧縮空気だけを流しても,プローブには振動は発生しないが,プローブの圧送時には振動を生じる,すなわち,プローブの振動の原因は流体力ではなく,蒸発管内壁とプローブにあるフロートとの間の摩擦と考えられる.
(2)ECTプローブの挿入過程では,挿入距離の増大に伴ってプローブの振動が激しくなる.ヘリカル管の中間部を過ぎると,約20HZの卓越した振動数で振動し,それに伴ってRF(Remote field)ノイズも大きくなる.そのとき,ECTプローブは軸および径方向に連成振動をしており,RFセンサは尺取り虫的な動きをする.一方,引戻過程では,卓越した振動数を持つ振動は発生せず,振動レベル,RFノイズとも挿入過程よりも低い.
(3)挿入時には,ECTプローブはヘリカル伝熱管の内径側に張り付き,引戻時には,逆に外径側に張り付くように圧送される.したがって,挿入時および引戻時で,ECTプローブにはそれぞれ張力および圧縮力が作用している.
(4)ECTプローブの搬送速度を高くするほど,圧送用の空気量を多くするほど,ヘリカル直径を小さくするほど,ECTプローブの軸および径方向振動もRFノイズも大きくなる.
(5)ECTプローブの径方向の振動は,先端にいくほど大きい.また,RFノイズは励磁センサと検出センサの径方向相対振動の大きさと相関があるが,軸方向振動とは相関がない.
(6)RFノイズを最小化するためには,6m以上で,曲げ剛性が比較的低い先導プローブを持つECTプローブを構成することである.
(7)伝達影響係数法を適用して,大規模なプローブ列を対象とした流体による搬送力を含む摩擦振動を解析した結果,モックアップの実験結果とほぼ同様な数値計算結果を得ることができた.

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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