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匍匐により小惑星表面を移動探査するロボットの設計と評価

研究課題

研究課題/領域番号 15656066
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 知能機械学・機械システム
研究機関東北大学

研究代表者

吉田 和哉  東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00191578)

研究分担者 矢野 創  (独)宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 助手 (00321571)
研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード小惑星探査 / 表面移動ロボット / 微小重力 / マイクログリッパ / ロッククライミング / 静歩行 / 動歩行 / 静電気力 / 分子間力
研究概要

小惑星の表面は1万分の1G以下の微小重力環境であり,探査機が安定して着陸することができない.よって,地上でイメージされるような,車輪型,歩行型の移動ロボットは宙に舞い上がってしまって成立しない.わが国初の小惑星探査機MUSES-Cでは,表面に数秒間タッチダウンする間にサンプルを回収する方式が開発されたが,岩陰や窪みのような小惑星の表面をくまなく探査するためには,自在に移動できる装置が必要である.本研究では,小惑星表面を構成するBoulderと呼ばれる岩塊に,ロッククライミングのようにしがみつきながら匍匐前進する探査ロボットを着想し,その可能性を追求した.
平成16年度の研究では,小惑星表面を移動する方式として脚型のロボットについて詳細な検討を行った.まず1自由度の運動をし,先端に把持機構を持たない単純な脚を複数本持つ場合について検討を行った.この場合,足先を微小に振動させる動歩行を行うことにより,大きくジャンプしたり転げ回ることなく,あたかも表面に張り付いて移動するかのように面に沿って移動するモードが存在することを明らかにした.次いで,グリッパを用いて表面に機械的にしがみついて移動する方式について検討し,グリッパのモデルを製作して岩石を把持する力を測定した.グリッパによる把持は十分に大きな力を得ることができ,有望な方式であることが確認できたが,グリッパを持つ複数脚のロボットは機構的にも制御的にも複雑なシステムとなることが,欠点として挙げられる.実際のフライトミッションにおいては,単純機構による動歩行か,複雑度が大きい静歩行を選択するかのトレードオフが必要である.本研究では,このトレードオフに必要な基礎データを得ることができた.

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 文献書誌 (2件)

  • [雑誌論文] Bio-mimetic Mechanism for Rovers Under Microgravity Surface Environment2004

    • 著者名/発表者名
      K.Yoshida, M.Chacin, J.Merino, H.Yano
    • 雑誌名

      2004 ISAS 14th Workshop on Astrodynamics and Flight Mechanics講演後刷り集

      ページ: 227-232

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] K.Yoshida, Y.Nishimaki, T.Maruki, T.Kubota, H.Yano: "Sampling and Surface Exploration Strategies in MUSES-C and Future Asteroid Missions"The 7^<th> Int. Symp. on AI, Robotics and Automation in Space. (CD-ROM). AS-33:1-AS-33:8 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 矢野 創, 安部正真, 吉光徹雄, 藤原顕, 森本睦子: "ポストはやぶさ時代の小天体サンプルリターン探査構想"第4回宇宙科学シンポジウム講演論文集. (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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