研究課題/領域番号 |
15656095
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
システム工学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
薦田 憲久 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (90234898)
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研究分担者 |
一階 良知 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助手 (40273578)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | Peer ro Peer / 配布インセンティブ / 電子クーポン / 配布履歴情報 / モバイル / 暗号 / 電子署名 / Peer to Peer / 経路履歴情報 / Bluetooth |
研究概要 |
本研究では、モバイルP2P(Peer to Peer)の基盤環境で連鎖的に送受信されるP2P型電子クーポンに公開カギ暗号方式で暗号化された配布履歴情報をユーザに見えないように持たせることで、プライバシーを守りつつ、何人かの仲介者を経てクーポンを受け取った人が購買に至った際に、正当な仲介者にのみインセンティブを提供することを可能にする方法を開発する。このP2P型電子クーポンは、ユーザの持つ携帯機器間のみで配布でき、かつ配布を仲介したユーザの識別情報を記録した配布履歴情報を持つ。一方、販売店側では、このような電子クーポンを効果的に流通させるための工夫や、収集された配布履歴情報の活用方法も検討する必要がある。 そこで、P2P型電子クーポン配布用の、情報格納方式ならびに暗号化方式を提案した。本方式は、配布履歴情報を公開鍵暗号方式を用いて暗号化し、さらにメッセージダイジェスト技術と電子すかし技術を応用することで、PDA同士の通信のみで、暗号化情報そのものの正当性を保護している。本方式を採用した電子クーポン配布ソフトウェアをPDA上に、また店舗用データ管理ソフトウェアをノートPC上に実装した。このプロトタイプシステムの構築と動作実験により、クーポンデータの保護機能、電子クーポンに必要となる配布履歴情報の容量、ならびに履歴情報の正当性確認と記録のための処理応答時間の有効性を確認し、P2P型電子クーポン配布システムの実運用に向けての基礎技術を確立した。
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