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細胞膜修飾剤を使った機能性タンパク質アンカーリング法による新規腫瘍免疫誘導法開発

研究課題

研究課題/領域番号 15656208
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 生物機能・バイオプロセス
研究機関東京大学

研究代表者

長棟 輝行  東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20124373)

研究分担者 河原 正浩  東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (50345097)
加藤 耕一  東京大学, 大学院・工学研究科, 研究拠点形成特任研究員(常勤形態)
研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード樹状細胞 / 樹状細胞養子免疫療法 / 抗体 / Fcレセプター / オプソニン化 / CTL / 腫瘍免疫 / 細胞膜修飾剤 / 腫瘍免疫誘導 / 抗原提示細胞 / 細胞貪食能
研究概要

悪性腫瘍に対する樹状細胞(DC)養子免疫療法における腫瘍特異的成熟樹状細胞の調製法及びその効果に関する研究成果である。前年度、フルオレセイン(FL)を結合させた細胞膜修飾剤Biocompatible Anchor for Membrane (BAM)をマウスTリンパ腫EL-4の細胞膜に結合させ、さらに抗FL抗体(マウスモノクローナル抗体IgGl)を結合させた抗体結合型EL-4は無処理のEL-4に比べてマウスマクロファージ細胞株WEHI-3に貪食が促進されたことを報告した。今年度はマウスマクロファージ細胞株の代わりにマウスから摘出した樹状細胞を用いる研究を始めた。
(1)マウス大腿骨より骨髄細胞を採取し未成熟DCを誘導した。FLを結合させたBAMと抗FL抗体をつかって抗体結合型EL-4を作製した。このEL-4と未成熟DCを混合培養した結果、無処理のEL-4に比べ、抗体結合型EL-4の方がDCのEL-4細胞貪食活性を高めることがわかった。さらに抗体を結合したEL-4を貪食したDCは、DC成熟マーカーであるCD86及びMHC class II(I-A^b)の発現が増加していることも確認できた。
(2)抗体を結合したEL-4を貪食したDCをマウス腹腔内へ投与し、EL-4特異的抗腫瘍活性をもつCTLを誘導した。このマウスからCTLを含む脾臓細胞を採取しEL-4細胞と混合培養したところ、EL-4に対して細胞傷害活性が認められた。
これらの結果より、腫瘍細胞に対して結合性を持たない抗体をBAMにより腫瘍細胞に強制的に結合させることによってDCに貪食されやすい腫瘍細胞を調製することができた。さらにその腫瘍細胞を貪食したDCをマウス体内に投与することにより腫瘍特異的な細胞傷害活性をもつCTLを誘導できた。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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