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鉱山開発における環境対策に関する国際的枠組の構築

研究課題

研究課題/領域番号 15656227
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 地球・資源システム工学
研究機関関西大学

研究代表者

伊藤 俊秀  関西大学, 総合情報学部, 教授 (30213060)

研究分担者 内藤 耕  (独)産業技術総合研究所, 国際部門, 国際連盟主幹 (00357592)
研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード鉱山 / 環境対策 / 鉱山排水 / 鉱物需要 / IPCC / 品位調整 / 採掘管理 / 遺伝的アルゴリズム / 地下貯蔵 / 岩石クラック / 石灰石 / リン濃度 / 採掘計画 / SRES
研究概要

将来、鉱山における環境対策が地域問題の域を越えてグローバルな枠組みの中での対応に迫られることは、もはや時間の問題であり、共通認識に至る基盤の整備が必要である。しかしながら、各国の資源開発現場における環境対策に関する規制や費用負担は国ごとに異なっており、国際的に共通のコンセンサスがないのが現状である。これまでに先進工業国の鉱山と開発途上国の鉱山について、精度の高い客観的な比較調査は行われていないが、一般的な傾向として、先進工業国の鉱山は開発途上国の鉱山に比べて、環境対策コストの負担が相対的に大きくなっていると推察される。現在、先進工業国の鉱山が開発途上国の鉱山に比べて、価格競争力で劣勢にあるのは、確かに、賃金格差などの要因も少なくはないが、このような環境対策コストの相違も見逃すことはできない。こういった状況が続く限り、たとえば銅のケースではチリやインドネシアなどの鉱山の寡占化が進むことは必至であり、価格操縦が可能となれば、鉱物の供給に大きな支障が生じることは避けられない。さらにこのような環壌対策の格差から生じる価格格差の拡大は、開発途上国の環境がより破壊され、汚染物質をグローバルな規模で排出することを意味する。本研究は、このような着想から主として環境対策といった視点から、IPCCのSRESシナリオに基づいた銅の需給解析を行った。また、フィールド調査としては、グルジアのマドネウリ銅鉱山やアラベルディー銅製錬所などを調査し、トルコにおける鉱山排水の実態なども調査した。さらに、景観や防塵などの環境問題に配慮しながら、効率的な品位調整を実現する採掘管理手法として、遺伝的アルゴリズムによる最適な採掘順序の探索アルゴリズムを考案した。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 文献書誌 (3件)

  • [雑誌論文] IPCCのSRESシナリオに基づく2100年までの銅の需給シミュレーション2005

    • 著者名/発表者名
      時松宏治, 伊藤俊秀 他
    • 雑誌名

      資源と素材 Vol120, No.12

      ページ: 681-686

    • NAID

      10022575144

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] ベースメタルとレアメタルの需給動向2004

    • 著者名/発表者名
      西山孝, 伊藤俊秀, 新熊隆嘉
    • 雑誌名

      資源と素材 Vol.120, No.9

      ページ: 535-538

    • NAID

      10013560688

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Application of Genetic Algorithm to Mining Simulation for Grade Adjustment in Open-pit Mines2004

    • 著者名/発表者名
      Y.Ohnishi, T.Ito, M.Hirokane
    • 雑誌名

      Forth International Conference on Engineering Computational Technology, Lisbon

      ページ: 1-11

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 時松宏治, 伊藤俊秀, 他: "IPCCのSEESシナリオに基づく2100年までの銅の需給シミュレーション"資源と素材. (2004年2月受理、印刷中).

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] T.Ito, T.Nishiyama: "A Test of Mining Simulation for Phosphorus Adjustment in a Limestone Quarry"Natural Resources Research. 12・3. 223-228 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 喜多治之, 伊藤俊秀, 他: "三軸圧縮試験により形成されたマイクロクラックの細分化と破壊の進展に伴う変化"情報地質. 14・3. 241-247 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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