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嫌気生態系におけるfree-living protozoa群集の多様性と機能

研究課題

研究課題/領域番号 15657006
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 生態・環境
研究機関名古屋大学

研究代表者

村瀬 潤  名大, 生命農学研究科, 助手 (30285241)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード嫌気生態系 / 原生動物 / 水田土壌 / 繊毛虫 / 18SrDNA
研究概要

嫌気環境の自由生活性原生動物(free-living protozoa)の多様性と機能を明らかにすることを目的として以下の研究を行った。愛知県安城農業技術センターより採取した水田土壌(黄色土)に稲ワラを添加して湛水状態とし、無酸素ガス加圧注入装置を用いて嫌気的に培養した。比較のために同様に稲ワラを添加して畑状態で好気的に培養した水田土壌を用意した。培養後、出現する原生動物を顕微鏡観察により確認・同定を行った。好気条件では、培養翌日から多様な原生動物群集が出現したが、嫌気条件では原生動物はほとんど観察されなかった。しかしながら、メタン生成が活発になった培養約10日後から、繊毛虫Metopus sp.が観察された。この原生動物は、これまで灰色低地土を用いた同様の研究においても確認されており、嫌気的水田土壌における優占種である可能性が示唆された。その他にも、Bodo sp.と思われるものを含め数種の鞭毛虫および繊毛虫が稲ワラの分解が盛んな培養1ヶ月後まで確認された。観察された原生動物はいずれも好気的土壌では検出されず、嫌気環境に特異的な原生動物群集が形成されていることが示された。
ライブラリーデータから繊毛虫・鞭毛虫の18SrDNAをPCR増幅するためのプライマーの検討を行い、土壌DNAから原生動物を含む18SrDNAを増幅する条件を確立した。また、水田土壌各部位から抽出したDNAより18SrRNA遺伝子の部分配列をPCR増幅し、変性剤濃度勾配電気泳動(DGGE)真核生物群集の解析を行った。一部のDNA断片について塩基配列の決定を行ったところ、原生動物(微胞子虫)に近縁であることが示され、本法の有用性が確認された。

報告書

(1件)
  • 2003 実績報告書

URL: 

公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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