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パーツ並べ変え蛋白質のX線解析による新しいバイオインフォマティクス基盤の確立

研究課題

研究課題/領域番号 15657036
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 生物物理学
研究機関広島大学

研究代表者

片柳 克夫  広島大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20291479)

研究分担者 柳川 弘志  慶應義塾大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (40327672)
研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードX線構造解析 / パーツ並べ替えタンパク質 / モルテングロビュール状態 / アンフィンセンのドグマ / 進化分子工学 / タンパク質構造構築原理 / 構造ゲノム科学 / 超高分解能結晶
研究概要

本研究では,タンパク質の二次構造単位領域(パーツ)でポリペプチド鎖を入れ替えたタンパク質の結晶構造を世界に先駆けて解明した。柳川が以前バルナーゼについて,二次構造(Sシリーズ)とモジュール(Mシリーズ)の観点からそれぞれ6つのパーツにわけ,すべての組み合わせに対するパーツ並べ替えタンパク質46種類を作成した中から,比較的立体構造や活性を持っているS2543とS2354H102A(S2354は構造が取れなくH102A変異体にして構造をとったもの)について,大腸菌系における大量培養・精製,結晶化,構造解析を行った。S2543についてはANSを用いた蛍光実験からモルテングロビュール状態と考えられていたが,我々は1.5Åを超える高分解能の結晶を得,さらに放射光実験で1.1Å超高分解能でのデータ収集に成功した。しかし重原子同型置換法による構造解析の結果,全長110アミノ酸残基に対し約10残基の電子密度の観測不可能な部分があった。これが揺らぎによるものか否かを決定付けるために,2年目は基質アナログである2'3'GMPとの複合体の結晶化・構造解析にも成功した。その結果,S2354は超遠心の実験から2量体と示唆されていたが,結晶構造でもC端側がDomain swapした2量体であった。ただし基質GMP有無で会合構造が大きく異なることがわかった。GMPS2354の場合はS2543よりさらに不安定で濃縮が困難であったが,改良を重ねた結果高濃度濃縮に成功し,微結晶析出までこぎつけた。いずれにせよ,これだけ大胆に1次配列を変えたにもかかわらず超高分解能での詳細構造が得られたことは,現在の構造ゲノム科学を支えるアンフィンセンのドグマに反する立体構造を詳細に解き明かしたことであり,進化分子工学やタンパク質構造構築原理などのバイオインフォマティクスに多大な貢献が期待できる結果である(論文作成中)。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Foldability, enzymatic activity, and interacting ability of barnase mutants obtained by permutation of secondary structure.2004

    • 著者名/発表者名
      Toru, T., Yanagawa, H.
    • 雑誌名

      Biochemistry 43

      ページ: 6968-6975

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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