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二倍体細胞維持に必須なミトコンドリア機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 15657044
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 細胞生物学
研究機関東京大学

研究代表者

東江 昭夫  東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (90029249)

研究分担者 松井 泰  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (50229407)
研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード出芽酵母 / ミトコンドリア / ミトコンドリア分配 / アクチン / 二倍体 / アクチン骨格
研究概要

出芽酵母では、整列遺伝子破壊株ライブラリーが作成され、おのおのの遺伝子について、その欠損の影響について、二倍体細胞時と一倍体細胞時で、比較検討可能となった。これを利用して、一倍体時には欠失しても細胞の生存には関わらないものの、二倍体時に欠失すると細胞の生存が著しく阻害される遺伝子の検索を行った。細胞の生存率を一倍体における場合と二倍体における場合で比較した結果、183株において、二倍体時に生存率が有意に減少することがわかった。それらの欠損遺伝子の機能は、多岐にわたっており、二倍体細胞時に、一倍体時以上に必要とされる細胞機能は、数多いものと考えられる。しかし、それらの中でも、ミトコンドリア機能やミトコンドリア分配に関与する遺伝子が同定され、また、アクチン細胞骨格系に関与するものも同定された。出芽酵母において、ミトコンドリアは、アクチン細胞骨格依存的に動き、また、生存に必須な過程であるミトコンドリアの娘細胞への分配もアクチン細胞骨格に依存する。また、ミトコンドリア機能異常とミトコンドリア分配異常は、同時に起こると細胞にとって致死的であることを明らかとした。また、同定されたてきたアクチン細胞骨格系に関与する遺伝子の欠損株について非発酵性炭素源での生育をしらべたところ、すべて生育欠損をしめしたことから、これらアクチン細胞骨格系遺伝子は、ミトコンドリア機能との関連をもっていることが示唆された。これらのことから、二倍体細胞におけるミトコンドリア分配と二倍体の生育の関連が考えられ、二倍体細胞と一倍体細胞におけるミトコンドリアの形態、動態を様々な変異株で観察、比較した。その結果、二倍体となると、一倍体細胞時にくらべ、ミトコンドリア分配経路の異常が強く表出することがわかり、二倍体細胞維持にミトコンドリア分配機構が重要な働きをしていることが強く示唆される。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Mmr1p is a mitochondrial factor for Myo2p-dependent inheritance of mitochondria in the budding veast2004

    • 著者名/発表者名
      Itoh, T., Toh-e, A., Matsui., Y.
    • 雑誌名

      EMBO J. 23

      ページ: 2520-2530

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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