研究課題/領域番号 |
15657053
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 |
研究代表者 |
津田 玲生 独立行政法人理化学研究所, 形態形成シグナル研究グループ, 研究員 (30333355)
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研究分担者 |
林 茂生 独立行政法人理化学研究所, 形態形成シグナル研究グループ, グループディレクター (60183092)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 転写コリプレッサー / EGF / Notch / NRSF / REST / 神経発生 / ショウジョウバエ / 複眼形成 / ヒストン修飾 / EGFシグナル / Notchシグナル / 転写コリプレッサー複合体 / ebi / TBL1 / 感覚器 / シグナル伝達 |
研究概要 |
ショウジョウバエ上皮増殖因子(EGF)シグナルは光受容細胞の発生過程に必須なシグナルで、細胞分化、増殖あるいは生存維持など複数の機能をもっている。本研究ではEGFシグナル伝達下で働くEbi/SMRTER/Su(H)転写コリプレッサーの機能を解析した。転写コリプレッサー複合体の機能を調べるため、遺伝学的検索により同定されたtacoと転写コリプレッサー複合体との関係に着目して解析をおこなった。tacoの発現はEbi/SMRTER/Su(H)の転写コリプレッサー複合体によって抑制されていることを予想し、3令期の複眼成虫原基を用いてChromatin immunoprecipitation (ChIP)をおこなった。結果、tacoの転写開始点近傍にEbiとSMRTERがリクルートされることがあきらかになった。さらにNotchの細胞質ドメイン(Notch-ICD)に対する抗体を用いることによりNotch-ICDもコリプレッサー複合体と同じ場所にリクルートされてくることがあきらかになった。次ぎに転写コリプレッサーとNotch-ICDの関係を明らかにする目的でEbiに対する抗体でDNA-タンパク質複合体を単離し再び可溶化後、抗SMRTERあるいは抗Notch-ICD抗体で免疫沈降をおこなったところ、抗SMRTERのみtacoの転写開始点領域が沈降されることがあきらかになった。以上の結果から転写コリプレッサー複合体とNotch-ICDとは異なる複合体でtacoのプロモーター領域にリクルートされることがあきらかになった。TacoはヒトNRSF/REST様因子であることから、本研究からNRSF/RESTの機能はEGF, Notchシグナル伝達により制御されていることが強く示唆された。
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