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ニホンザルの東西分化に関する分子考古学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15657058
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 人類学
研究機関京都大学

研究代表者

川本 芳  京都大学, 霊長類研究所, 助教授 (00177750)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードニホンザル / 種子島 / ミトコンドリア遺伝子 / 東西分化 / 系統地理 / 骨標本 / 高山環境 / 分布拡大 / 遺伝分化 / 厩猿 / 分子考古学 / 環境変動 / 集団拡大
研究概要

種子島で絶滅したニホンザルのミトコンドリア遺伝子タイプを判定するために分析方法を検討した。従来のミニドリルによる骨標本の粉砕法は骨粉の飛散によるコンタミネーションの危険が大きいため、チューブに入れた閉鎖状態で骨を粉砕してDNAを抽出する方法を試みた。ジルコニア・ビーズによるチューブ内破砕法を採用して分析を継続しているが、結果を得るに至っていない。
今年度は東北地方の古分布を調査するため、新たに北上山地南部地域(前沢周辺地域)で集中的に厩猿の標本を採集し、分析を続けている。
さらに、ミトコンドリア遺伝子におけるニホンザルの東西分化のパターンを比較するために、新たに宮崎県と山口県で原生個体群から試料を集め、変異の分布特性について集中的に分析を進めた。得られた結果をもとに西日本地域におけるミトコンドリア遺伝子の変異分布パターンの性格について再検討を加えた。この結果、西日本地域では九州地方南部から中国地方西部地域に散在する変異型をはじめて発見した。この変異出現パターンはこれまで東日本を中心に観察されていた遺伝子の系統地理パターンとは異なっており、東西地域でニホンザルの成立過程にちがいがあることを支持する新知見となった。.また、東日本地域内では高山環境に適応した中部山岳地帯のニホンザルのミトコンドリア遺伝子変異の分布特性について調査を進めた。この結果、積雪の多い高山地帯では、群分裂を介して稜線を超える分布拡大は難しいものの、オスの移住を介した地域間交流があることを初めて証明できた。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 北アルプス立山連峰のニホンザルのミトコンドリア遺伝子変異2004

    • 著者名/発表者名
      赤座久明, 川本芳
    • 雑誌名

      霊長類研究 20・Suppl

      ページ: 40-41

    • NAID

      130006996197

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 屋久島ニホンザルのmtDNA分布と植生の分布変遷との関係2004

    • 著者名/発表者名
      早石周平, 川本芳
    • 雑誌名

      霊長類研究 20・Suppl

      ページ: 43-44

    • NAID

      130006996184

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 地球研叢書 生物多様性はなぜ大切か?(第3章:遺伝子からみた多様性と人間の特徴)2005

    • 著者名/発表者名
      川本 芳
    • 出版者
      昭和堂(印刷中)
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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