研究課題/領域番号 |
15658029
|
研究種目 |
萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用微生物学
|
研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
田中 賢二 近畿大学, 産業理工学部, 助教授 (20236582)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | 生分解性プラスチック / PHB / CO_2固定化 / 工場排ガス / 一酸化炭素耐性 / 水素酸化細菌 / 工場俳ガス |
研究概要 |
我々が分離した水素酸化細菌Ideonella sp.は、比増殖速度が非常に高く、かつ生分解性プラスチック素材であるポリヒドロキシ酪酸(PHB)生産能も有しているのでCO_2固定プロセスの使用菌としてたいへん有望であるが、この菌は一酸化炭素に対する耐性が極めて強いことが最近の研究結果から示唆されている。本年度は、水素酸化細菌Ideonella sp.の一酸化炭素存在下における増殖特性やCO_2固定能力について速度論的見地から定量的評価を行い、工場排ガス中CO_2の直接固定、すなわち生物的手法による排出源でのCO_2直接固定が技術的に可能か否かの検証を行った。そして、増殖やプロセスの運転に最適なガス組成を決定したほか、種々の一酸化炭素濃度における増殖速度を定量的に評価した。また、本菌のガス基質での増殖に関する物質収支式を決定し、プロセスへのガス供給制御方法について考察した。得られた結果より、コークス炉などの工場排ガスを原料基質とするPHB生産の実現可能性について考察した。
|