研究課題/領域番号 |
15658086
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎獣医学・基礎畜産学
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研究機関 | 北海道大学 (2004) 岩手大学 (2003) |
研究代表者 |
森松 正美 北海道大学, 大学院・医学研究科, 助手 (70241370)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 皮膚炎 / 疾患モデル / アトピー / 遺伝子破壊マウス / 遺伝子ターゲティング |
研究概要 |
最近、ある機能未知の遺伝子を同定して機能解析のためにジーンターゲティングによりこの遺伝子を破壊したマウスを作製したところ、ホモ型欠損マウス(仮にAllergic Dermatitis、ALDマウスと呼ぶ)の顔面を中心にアトピー性皮膚炎様の病変が認められた。本研究の目的は、外見的に皮膚炎を認めるALDマウスについてその病態を解析し、これを疾患モデル動物として確立することである。 1.マウスの交配と維持:研究の途中で岩手大学から北海道大学に拠点を移したが、いずれの場所でも問題なく微生物学的に清浄な環境でマウスを飼育した。繁殖規模を拡大すると同時に近交系への戻し交配を進めた。また、万が一の事故に備えて受精卵を凍結保存させた。 2.病態の解析:皮膚病変部位の組織学的検索を行い、白血球系細胞の細胞浸潤による炎症反応を認めた。皮膚病変部では、ケモカインであるTARCとeotaxin、ケモカイン受容体であるCCR3の増加が認められた。これらはヒトのアトピー性皮膚炎とよく似た所見であり、MAIL欠損マウスが良いモデルとなる可能性を示すものである。正常マウスでのMAILの発現を免疫組織化学およびリアルタイムPCRで検索したところ、表皮ケラチノサイトでの発現を認めた。この結果は、ケラチノサイトのMAILが皮膚の恒常性に重要であり、これが欠損すると皮膚炎を発症することを示唆している。マウスの系統によって免疫応答に差があることが報告されているので、Th1優勢のC57BL/6、およびTh2優勢のBALB/cへの戻し交配を進めたが、いずれの系統でもMAIL欠損マウスで皮膚炎が認められた。 以上より、本遺伝子操作マウスを疾患モデル動物として応用するための基盤の整備を進めることができた。
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