研究課題/領域番号 |
15659018
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
鍋島 俊隆 名古屋大学, 医学部附属病院, 教授 (70076751)
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研究分担者 |
新田 淳美 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教授 (20275093)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | メタンフェタミン / 薬物依存培養遺伝子 / ドパミン / PC12 / 薬物依存培養細胞 / 薬物依培養細胞 |
研究概要 |
メタンフェタミンは我が国において最も乱用されている依存性薬物である。しかし、メタンフェタミンが薬物依存を引き起こす機構については、ほとんど分かっていなかった。我々は、平成12年度から5年間、文科省科学技術振興調整費による研究助成を受け、『依存性薬物により誘発される精神障害の機構の解明の研究』をテーマに研究班を組織し、薬物依存に関する研究を行ってきた。これまでの研究によって本研究班から、薬物依存関連遺伝子としてtumore necrosis factor-α(TNF-α)およびtissue plasminogen activatorを見出した。しかし、それらの遺伝子を見つけるためには、依存モデル動物を用いて、脳内での発現変化や行動薬理学的な検討を行わなければならず、多くの薬物依存関連遺伝子候補タンパクをスクリーニングすることは、時間的にも費用面においても不可能に近い。当萌芽研究ではその問題を解決するため、培養細胞を用いて簡易に薬物依存関連遺伝子候補タンパクをスクリーニングできる薬物依存モデルの確立を目指した。15および16年度は、ドパミン様の細胞株や神経細胞初代培養細胞に対してメタンフェタミンを添加した際のドパミン遊離の反応性を検討していたが、マウスなどにメタンフェタミンを投与した時のようなシャープな増加は観察されなかった。 そこで、17年度は、ドパミン合成酵素および受容体を発現している細胞株であるPC12細胞にドパミントランスポーター遺伝子を導入し、発現した細胞についてクローニングを行った。その結果、恒常的にドパミントランスポーターを過剰に発現する細胞の確立に成功した。この細胞では、メタンフェタミンを添加後30から60分後に著しいドパミンの遊離量の増大が観察された。我々が、動物実験において、メタンフェタミンによるドパミン遊離を調整することをすでに確認している遺伝子のいくつかについて、本確立細胞でも結果を再現することが出来た。
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