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新規遺伝子導入ベクターを用いた慢性関節リウマチの治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15659096
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 実験病理学
研究機関九州大学

研究代表者

中川 和憲  九州大学, 大学院・医学研究院, 講師 (50217668)

研究分担者 居石 克夫  九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (70108710)
米満 吉和  九州大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (40315065)
中島 豊  九州大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (50135349)
研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード関節リウマチ / FGF-2 / センダイウイルス / 遺伝子治療 / Sprouty-2 / MCP-1 / SIV / IL-17
研究概要

原因不明の全身性炎症性疾患である慢性関節リウマチ(RA)について、ラットRAモデルを用い、新規ベクターによる生体内での特定分子の過剰発現・機能制御がRAの疾患形成に及ぼす影響を解析し、病態の分子機構に基づいた日本独自の新規かつ有効な遺伝子治療法の確立を目指している。昨年度までにFGF-2がRAの増悪因子として作用し、ヒト可溶型FGFR1によるFGF2のシグナル遮断で病態を改善し、治療応用への高い可能性を示してきた。今年度は、新たにFGF-2シグナル遮断の効果的な分子標的因子(sprouty-2)の効果や、RAの病態の増悪しうる因子の検索と解析、新ベクターの可能性の検討を行った。
ラットにおいて、sprouty-2はRA発症(誘発14日後)の遺伝子導入で、最低2週間は優位に後肢容積の2-3割の減少をもたらした。このことからFGF2の「細胞内でのシグナル遮断」の有用性が明らかとなり、昨年のヒト可溶型FGFR1との組み合わせなどより効果の高い治療応用の可能性も示唆された。
次に、治療標的分子として、パンヌス組織中に多数存在の破骨細胞の前駆細胞が単球であることから、単球のケモカインであるMCP-1のRA病態への関与の解析のため、ヒトRA、OA関節液中のMCP-1含量を測定した。しかしRA、OA関節液では69.5±21.4、85.1±23.4pg/mlでRAに有意な亢進はなく、アジュバント誘発RAモデルでも有意な亢進は観察できず、治療標的としてのMCP-1遮断の有効性は薄いと結論した。
また、RAが慢性疾患であることから治療遺伝子の長期発現可能なSIVの関節内導入内導入効率について検討した。処置関節の半数に局所的ではあるがレポーター遺伝子発現を認め、今後導入法の改善や副作用の有無の検証が必要なものの、応用への芽が示唆できたと考える。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 文献書誌 (2件)

  • [雑誌論文] Effects of different corticosteroids on the development of osteonecrosis in rabbits2005

    • 著者名/発表者名
      Miyanishi K, et al.
    • 雑誌名

      Rheumatology 44(3)

      ページ: 332-336

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Development of new gene therapy strategies : a grand design for frontier medicine2005

    • 著者名/発表者名
      Yonemitsu Y, et al.
    • 雑誌名

      Fukuoka Igaku Zasshi 95(10)

      ページ: 258-264

    • NAID

      120002834522

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] Okano S, et al.: "Recombinant Sendai virus vectors for activated T lymphocytes."Gene Ther. 10(16). 1381-1391 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Miyazaki M, et al.: "Simian lentiviral vector-mediated retinal gene transfer of pigment epithelium-derived factor protects retinal degeneration and electrical defect in Royal College of Surgeons rats."Gene Ther. 10(17). 1503-1511 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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