研究課題/領域番号 |
15659119
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
加納 克己 筑波大学, 社会医学系, 教授 (10101312)
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研究分担者 |
高橋 秀人 筑波大学, 社会医学系, 助教授 (80261808)
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研究期間 (年度) |
2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | 代替療法 / 社会調査 / 地域住民 |
研究概要 |
生活習慣と疾病や健康に関連した調査研究は数多くなされているが代替療法の実態に関する研究は殆どない。そこで、本研究はわが国における代替療法の実態を把握し、なぜ代替療法に頼るのか、その理由などを明らかにすることを目的とする。 茨城県T市に於いて住民基本台帳から40歳以上の男女1,000人を無作為抽出し、本調査の対象者とした。回答者193人の年齢階級ごとの男女比は、ほぼ同じであった。職業は女性では、主婦や無職が多く、男性も無職が多かった。現在使用している代替療法で、特に多かったものは黒酢、マッサージ器、マッサージ、磁気関係製品、薬草などであった。何らかの代替療法を使用している人は57.0%であった。男性は54.0%、女性は60.2%で女性の方が、その割合がやや高かった。代替療法の使用目的は健康維持・増進68.3%、病気治療が21.1%、その他10.6%であった。男性と女性で大差はなかった。代替療法を使っての効果については「非常に効果がある」とした人は3.2%、「かなり効果がある」とした人は10.5%、「まあまあ効果がある」とした人は27.4%で、何らかの効果を認めた人は、効果を認めない人4.2%と比べ非常に多かった。しかし、反面「わからない」とした人が53.2%とほぼ半数いた。男女差は殆どなかった。代替療法はNIHやWHOでも取り組んでおり、関心は高く、疾病構造の変化にともない、世界的な潮流となっていくことが予想される。今後は代替療法に対しての効果や必要性についての科学的な研究や正しい情報の提供が望まれる。
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