研究課題/領域番号 |
15659121
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
伴 信太郎 名古屋大学, 医学部附属病院, 教授 (40218673)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 模擬患者 / 医療面接 / 身体診察 / SP養成 / 全国意識調査 / 日米比較調査 / 養成 / 全国調査 |
研究概要 |
【SP(模擬患者)養成】 昨年度に引き続き同様に下記の諸活動を行い、毎回振り返りを記録した。 1)定例イベント (1)SPトレーニング(2)SP参加型医療面接セミナー(学生・研修医対象) 2)OSCE3回、研修医対象医療面接実習、接遇教育、4年生対象医療面接実習3回、インフォームドコンセント実習2回、看護部医療面接実習、看護学生対象看護診断学3回、その他。 【SP活動・養成及び身体診察に関する意識調査】 日本の調査結果は現在投稿中。 また、平成17年、米国にてSP意識調査を実施した。対象者は全米570名で回収率は45%であった。この結果については第5回米国模擬患者教育者学会で発表予定である。 日米の調査結果を比較した結果以下のことが明らかになった。1)日本のSPは満足度50%、負担感60%であるのに対し、米国のSPは満足度96%、負担感7%であった。2)日本はSP養成者指導による練習が少なく、SPグループにより練習量と意識に差が見られた。米国は豊富なSP養成者と充実したトレーニングプログラムにより練習が行われていた。3)日本では約半数がボランティアであるが、米国はパート採用など雇用体制が整っているためSP活動は仕事ととして位置づけられている。4)日本はSPが身体診察に参加することの必要性に対して高い認識が示された。また年令が高い方が、男性の方が、身体診察の許容が拡大し導入への可能性が高いことが明らかになった。事前説明をすることでSPが頭頸部・上肢・下肢の診察に参加することは十分可能であることが示唆された。 【名古屋大学SPシンポジウム】 3月19日、Debra Roter氏とSP養成者Marian Rubach氏を招聘し、また国内からはLPCの福井みどり氏、岡山研究会の前田純子氏、医学教育者の藤崎和彦氏を招き日米SP養成の現状と問題点、今後の課題について討論を行った。
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