研究課題/領域番号 |
15659129
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
伊藤 喜久 旭川医科大学, 医学部, 教授 (20129026)
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研究分担者 |
林 由紀子 旭川医科大学, 医学部, 講師 (50125407)
芝 紀代子 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (00013988)
原 文子 群馬大学, 医学部, 助教授 (70143211)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 尿 / アルブミン / 総蛋白 / 標準品 / 測定標準化 / 微量アルブミン / 総蛋白測定 / 標準化 |
研究概要 |
昨年度に引き続き最終標準品作製のための基礎検討を続けた。この結果髄液中総蛋白測定、尿総蛋白測定、尿試験紙検査(総蛋白、アルブミン)への高い利用性を証明した(未発表データ)。さらに国際標準品であるCRM470からの値づけのためのプロトコールを作成し、これに基づいて種々の測定システムにより値づけの実施し、測定標準化の可能性を検討した。ほとんどの測定システムで免疫学的挙動は標準品、検量物質、尿サンプル共に一致しており、値づけは可能である。実サンプルを用いての結果では、測定値のバラツキは縮小が得られた。明年度に予定される最終標準品作製に向けて、平均値と不確かさを求め至適条件を定め、特に信頼できる測定システムを選びだし、最終プロトコール作成の検討に入る予定である。 数年前から尿中には免疫学的に血清アルブミンに対する抗体に対して無反応性のアルブミンが早期腎症の段階から尿中に出現することがComperらにより報告され、尿中から抗体結合affinity chromatopgraphyによりアルブミン結合分画、非結合分画を得て、新たに開発されたキット(HPLC法)の性能を確かめ、糖尿病患者について測定した結果、糖尿病患者の早期の段階から、血清アルブミンに対する抗体に認識されないアルブミンが存在出現することを確認した。今後、サンプル数を増やし抗体非認識アルブミンの性状、構造を検索し特異的検出の検査法の開発を目指したい。現在作製準備中の標準品が、このHPLC法の検量物質への応用利用が可能であり、今後更なる利用性の拡大も併せ検討中である。 なお、かねてから懸案であった容器への非特異的結合は、大きな問題がないことも明らかとなっている。
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