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ラットモチリンのクローニングと新たな生理作用の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15659165
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関埼玉大学

研究代表者

坂井 貴文  埼玉大学, 理学部, 教授 (40235114)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードモチリン / ラット / 消化管ホルモン
研究概要

本研究では、未だラット及びマウスクローニングされていないラモチリンをクローニングすることを目的として実験を行った。ヒト、イヌ、ニワトリなどこれまで同定されているモチリン塩基配列とラットゲノムデータベースからのホモロジー検索によりモチリンエクソン2に高い相同性を示す配列をラットゲノム配列から見出した。RT-PCR法を用いた検討によって、ラット十二指腸cDNAからラットモチリンエクソン2と予想された116bpの塩基配列を実際にクローニングすることに成功した。また、この配列の各組織における発現を検討した結果、脳、下垂体、甲状腺、十二指腸、空腸、回腸、そして精巣など生体内に幅広く発現していたが、他の動物で報告されているのと同様に十二指腸において最も多く発現していた。次に、ラットゲノムデータベースからのホモロジー検索からヒトモチリンエクソン4に高い相同性のある配列を見出し、RT-PCR法を用いてクローニングを行った。その結果、これまで得られていたエクソン2部分を含む206bpの断片が得られた。この得られた配列は、ヒトモチリンのエクソン3に相当する領域が抜けており、エクソン2とエクソン4に相当する領域がつながっていた。今回得られたラットモチリン配列は、シグナルペプチドとモチリンのアミノ酸22残基をコードしており、N末端側はこれまで報告されている鳥類を含む動物種間で保存性が高かった。得られた配列からペプチドを合成し、これまでラットで報告されているモチリンの成長ホルモン分泌効果を検討したが、成長ホルモン分泌刺激効果は観察されなかった。また、ラットモチリンの消化管収縮に対する作用についてウサギを用いて検討したが、ラットモチリンの消化管収縮効果は、ウサギモチリンと比較して約1000分の1程度であった。以上の結果は、ラットにおいてモチリンは他の動物種と異なり短くなっていること、そして異なった生理作用を有している可能性を示唆した。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 文献書誌 (5件)

  • [雑誌論文] Localization of ghrelin-producing cells in the stomach of the rainbow trout (Oncorhynchus mykiss)2004

    • 著者名/発表者名
      Sakata I et al.
    • 雑誌名

      Zoological Science 21

      ページ: 757-762

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Ghrelin-induced growth hormone relase from isolated rat anterior pituitary cells depends on intracellular and extracellular ca sources.2004

    • 著者名/発表者名
      Yamazaki M et al.
    • 雑誌名

      Journal of Neuroendocrinology 16

      ページ: 825-831

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Estrogen modulated ghrelin expression in the female rat stomach2004

    • 著者名/発表者名
      Matsubara M et al.
    • 雑誌名

      Peptides 25

      ページ: 289-297

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] K.Nakamura: "Development of thyroid-stimulating hormone beta-subunit producing cells in the chicken embryonic pituitary gland"Cells Tissues Organs. (in press). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] M.Matsubara: "Ovariectomy modulates ghrelin expression in the female rat stomach"Peptides. (in press). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Masaki: "Development of gonadotropes in the chicken embryonic pituitary gland"Zool.Sci.. (in press). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] R.Wada: "Existence of ghrelin-immunopositive and expressing cells in proventriculus of the hatching and adult chicken"Regul.Pept.. 111. 123-128 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] I.Sakata: "Growth hormone secretagogue receptor expression in the cells of the stomach-projected afferent nerve in the rat nodose ganglion"Neurosci.Lett.. 342. 138-186 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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