研究課題/領域番号 |
15659188
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
渡辺 賢 (渡邉 賢) 東京医科大学, 医学部, 講師 (60191798)
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研究分担者 |
高田 佳史 東京医科大学, 医学部, 助手 (30276927)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 冠動脈 / 平滑筋 / アクチン / ミオシン / トロポニン / 過酸化水 / 血管攣縮 |
研究概要 |
冠動脈攣縮に対する効果的かつ副作用のない治療法開発をめざして、本研究では平滑筋収縮反応の最下流である収縮タンパク質(ミオシン・アクチン)相互作用を直接的・特異的に抑制する、心筋トロポニン1抑制領域(領域136-147)由来の合成ペプチド(TnIp)平滑筋導入の適否を決定するための基礎実験を行った。平成16年度の業績は以下3項目である。 1)平滑筋弛緩に対するTnIpの二相性効果の発見:モデル平滑筋標本の弛緩に対してTnIpが二相性の効果を持つこと、それはいわゆるミオシンリン酸化非依存性の張力保持にTnIpが働くことによることを、新たに構築したシミュレーションモデルで明らかにし、2005年2月に行われたthe Biophysical Society 49^<th> Annual Meeting(米国カリフォルニア州ロングビーチ市)で発表した(Watanabe et al.,2005)。現在、論文投稿準備中である。 2)TnIpアナログの収縮・弛緩に対する効果:咋年に引き続き、TnIpの構造の{部を改変したアナログを作成し、モデル平滑筋収縮弛緩サイクルに対するアナログの効果について検討を行ない、TnIp構造・活性相関を明らかにした。この結果については、本年5月に開催される第82回日本生理学会大会(仙台市)で発表を行なう。 3)血管攣縮モデル標本に対するTnIpの効果:異常血管平滑筋収縮に対するTnIpの影響を検討するために、昨年度、我々が開発した高濃度過酸化水素投与による不可逆的平滑筋箪縮モデル(Sakurai et al.,2003)に対するTnIpの効果を検討した。このモデルにおいてもTnIpは収縮張力を著明に減少させることを発見し、現在、詳しい解析を行なっている。
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