研究課題/領域番号 |
15659204
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
岩崎 美津子 愛媛大学, 医学部, 助手 (00335902)
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研究分担者 |
能勢 眞人 愛媛大学, 医学部, 教授 (70030913)
小野 栄夫 東北大学, 大学院, 教授 (20302218)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | GFP / 糸球体上皮細胞 / 先天性ネフローゼ症候群 |
研究概要 |
GFP(green fluorescent protein)トランスジェニック・マウスをMRL/MpTn-gld/gld(MRL/gld)マウスと戻し交配し、GFPコンジェニック・マウスを作成する過程において、GFP遺伝子がホモ(gfp/gfp)となったときに、生後すぐに尿蛋白、低アルブミン血症、腎機能低下がみられ、早期に死亡することを見い出した。さらに、このマウスをMRL/Mp-+/+(MRL/+)マウスと戻し交配することで、この現象がgld遺伝子と無関係であることをも明らかとした。これらのマウスの病理学的解析の結果、糸球体上皮細胞の傷害が先行することが明らかとなり、先天性ネフローゼ症候群のモデルとなりうると考えられた。GFP自体には生体への毒性はないと報告されていることから、これらの現象はGFPトランスジーンが、糸球体上皮細胞の機能に関する何らかの遺伝子部位に挿入されることにより、その遺伝子をノックアウトしたものと推測されたため、この遺伝子を確定することで、新たな糸球体上皮細胞に関わる蛋白が同定される可能性が考えられ、この糸球体上皮細胞機能に関わる遺伝子の同定を試み、以下の成果を得た。 糸球体上皮細胞障害に関わる新たな遺伝子の同定: MRL/gld-gfp/gfpマウスにおけるGFPトランスジーン挿入部位を、リンケージ解析により第15染色体上にマップした。さらに、ゲノムDNAよりGFP遺伝子をプローブとしたサザンブロット解析を行い、このDNAフラグメントのシークエンスを行った結果、トランスジーン挿入部位を、より正確に決定することが出来た。しかし、この部位には既知の遺伝子が存在しなかったため、この挿入部位前後に存在する既知の遺伝子に関して、その発現の解析を行ったが、有意なものは見いだされなかった。 現在、mRNAディスプレイにより遺伝子発現プロフィールの包括的な検討を行っている。
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