研究課題/領域番号 |
15659229
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
安川 正貴 愛媛大学, 医学部, 助教授 (60127917)
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研究分担者 |
酒井 郁也 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (10205700)
薬師神 芳洋 愛媛大学, 医学部, 助手 (30294797)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 白血病 / ウイルス感染症 / 免疫療法 / 細胞傷害性T細胞 / T細胞レセプター / 自殺遺伝子 / WT1 / 遺伝子治療 |
研究概要 |
白血病と難治性ウイルス感染症に対する細胞免疫療法の開発目的で研究を遂行し、以下の成果を得た。1)白血病細胞に高発現し、正常細胞における発現量は極めて低値であるWT1およびhTERT特異的細胞傷害性T細胞(CTL)クローンを樹立した。これらのCTLクローンは白血病細胞や肺がん細胞などの固形癌細胞に対してHLAクラスI拘束性細胞傷害性を示した。CTLクローンをHerpesvirus saimiri感染によって不死化させた。不死化CTLクローンは抗原刺激なくして増殖を示し、本来の抗原特異性は保たれていた。さらに、thymidine kinase遺伝子を導入し、ガンシクロビル添加によって死滅することを確認した。2)腫瘍細胞に強い細胞傷害性を示すWT1特異的CD8陽性CTLクローンからT細胞レセプターα鎖およびβ鎖遺伝子をクローニングし、正常CD4陽性およびCD8陽性T細胞に遺伝子導入した。TCR遺伝子導入CD8陽性T細胞はWT1特異的細胞傷害活性を獲得し、白血病細胞に対してHLAクラスI拘束性に細胞傷害性を示した。同様に、TCR遺伝子導入CD4陽性T細胞もHLAクラスI拘束性にWT1特異的免疫応答を示し、Th1サイトカインを産生した。ただし、CD4陽性T細胞による機能発現には標的細胞上のHLAクラスIIとCD4分子との結合が必要であることも明らかとなった。3)HLA-DP5拘束性CD4陽性T細胞が認識する新たなWT1エピトープを同定した。このペプチド特異的CD4陽性T細胞はHLA-DP5拘束性かつWT1特異的に白血病細胞を傷害した。4)新たな免疫不全マウスにヒト造血幹細胞を移植することによってヒト免疫系を構築したマウスを作製した。今後、ヒトにおけるワクチン開発に有用であると思われる。以上の研究成果から、白血病ならびに難治性ウイルス感染症に対する効果的で安全な新たな細胞免疫療法の開発が可能であることが示された。
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