研究課題/領域番号 |
15659285
|
研究種目 |
萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
|
研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
福山 直人 東海大学, 医学部, 講師 (50349338)
|
研究分担者 |
辻 千鶴子 東海大学, 医学部, 講師 (80130079)
中澤 博江 東海大学, 医学部, 教授 (20110885)
玉井 好史 東海大学, 医学部, 講師 (90207225)
盛 英三 国立循環器病センター研究所, 心臓生理部, 部長 (90146598)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
|
キーワード | 急性肺障害 / ウイルスベクター / アポトーシス / 放射線肺臓炎 / 遺伝子導入 / 遺伝子治療 |
研究概要 |
昨年度は予定通りに1.遺伝子導入のためのイオン化ゲルの作成、2.肺胞マクロファージへの遺伝子導入法の確立、3.アデノウイルスベクターとの遺伝子導入効率の比較、4.遺伝子発現期間の検討を行い、イオン化ゲルを用いることにより肺胞マクロファージに遺伝子を導入することが可能であり、遺伝子導入期間が4週間であることが確認できた。本年度はその基礎実験を基にin vivoにおける遺伝子導入や遺伝子発現期間の検討を行った。 (1)遺伝子導入や遺伝子発現期間の検討(in vivo) レポーター遺伝子として、β-galactosidase(LacZ)遺伝子をイオン化ゲルに吸着させラットに吸入療法を施行し、肺組織内に遺伝子が導入されるかどうか遺伝子導入後LacZ染色にて確認した。LacZ染色及び各種細胞の特殊免疫染色を二重染色で施行したところ、遺伝子発現は主に肺胞マクロファージに認められたが、その遺伝子発現期間はin vitroの結果とは異なり、約7日間と短いことが確認された。その理由として、遺伝子導入肺胞マクロファージにおいてCytochrome C染色が陽性であることから、遺伝子導入をすることにより肺胞マクロファージがアポトーシスを引き起こしていることが考えられた。 (2)抗線維化遺伝子導入による治療効果の検討 ラット放射線照射モデルにリニアック20Gの線量を7分間片肺に照射するモデルを使用し、抗線維化遺伝子を導入することによる治療効果の検討を行った。抗線維化遺伝子をイオン化ゲルに吸着させ吸入療法を行うことにより、放射線肺照射による急性肺障害を抑制することが気管支肺胞洗浄のみならず組織化学的にまたCT所見においても明らかとなった。 以上のようにほぼ予定通りに実験を終了し、極めて有用な結果を得、現在学術誌に投稿中である。
|