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アモルファス合金の骨接合材料への応用に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15659350
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関東京大学

研究代表者

大西 五三男  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (70311628)

研究分担者 中村 耕三  東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60126133)
塙 隆夫  東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教授 (90142736)
廣本 祥子  独立行政法人物質・材料研究所, 研究員 (00343880)
佐藤 和強  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (50302691)
研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードアモルファス合金 / 骨接合材料 / 骨癒合 / 生体安全性 / 生体適合性 / 荷重遮断 / 強度 / 骨形成 / 骨折 / 生体金属材料
研究概要

アモルファス合金の力学的性質の報告によると、アモルファス合金は比強度に優れ、低ヤング率であり、骨により近い物理特性を有する。このため、同じ強度でサイズのより小さい骨接合材料が作成可能で、かつ荷重遮断の影響を受けにくく骨癒合に有利であると考えられ、骨接合材料として有望である。しかし、アモルファス合金の生体適合性、生体安全性、耐食性、耐久性といった生体への影響や、骨形成および骨癒合に対する効果については未知でありこれまで研究されていない。アモルファス合金を生体に一定期間埋入して、生体適合性、生体安全性、耐食性、耐久性、および骨形成や骨癒合への影響を分析し、アモルファス合金の臨床応用の可能性を検討することを本研究の目的とした。Zr65Al7.5Ni10Cu17.5アモルファス合金を使用し、動物モデルとしてWistar系ラットを使用した。
(研究項目)(1)骨膜下骨外埋入アモルファス合金が生体組織に与える影響に関する研究(2)骨髄内挿入アモルファス合金が生体組織に与える影響に関する研究(3)アモルファス合金の生体内での耐食性、耐久性の評価(4)アモルファス合金骨接合材料が骨折の骨癒合におよぼす影響に関する研究
(結果)組織学的検索、血中および組織中の組成元素含有量の測定で、生体組織に対する悪影響がみられなかった。抜去したアモルファス合金の評価をSEM、EDSにて行い、生体内で不活性であることが示唆された。ラット大腿骨骨折モデルに髄内釘として使用し、骨形成、骨癒合への影響を評価した。6週間でチタン合金、ステンレス鋼と同等以上の良好な骨形成が得られ、12週間で骨折部での皮質骨化がチタン合金より旺盛で骨強度が大きくなる傾向があった。以上よりアモルファス合金は骨接合材料として安全で骨折部の骨癒合に有利であることが示唆された。
(考察)Zr-Al-Ni-Cuアモルファス合金は生体適合性があり、安定した不働態皮膜によって高い耐食性を示したと考えられる。チタン合金がリン酸カルシウムを表面に生成しやすいことが明らかとなった。リン酸カルシウムが材料表面に生成して骨と過度に接合すると抜去が困難となる可能性があり、骨接合材料として好ましくない。一方、アモルファス合金はほぼ不活性であることが示されたため、骨接合材料に適していると考えられる。骨折の骨癒合は、アモルファス合金髄内釘でチタン合金より皮質骨化が旺盛で骨強度が大きくなる傾向があった。剛性がチタン合金より骨に近いため、骨形成に必要な荷重が遮断されにくかったためと思われる。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2002

すべて 産業財産権 (1件)

  • [産業財産権] 生体部材料2002

    • 発明者名
      中村 耕三, 大西 五三男
    • 権利者名
      中村 耕三, 大西 五三男, YKK株式会社
    • 出願年月日
      2002
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2018-11-22  

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